オラクルの第2四半期決算--クラウドサブスクリプションがけん引

Tiernan Ray (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-12-11 10:18

 Oracleは米国時間12月10日、2021会計年度第2四半期決算(11月30日締め)を発表した。アナリストらの予測をわずかに超え、1株当たり利益が平均予想を6セント上回った。クラウドソフトウェアのサブスクリプション売上高が業績に大きく貢献した。また同社は、マーケットコンセンサスに沿った売上高予想を発表した。

 同社 最高経営責任者(CEO)のSafra Catz氏は声明で、9月に予想したように、クラウドサブスクリプションの売上高が今四半期でとりわけ際立った進展を見せたと述べた。

 「数十億ドル規模の高い収益性を誇るクラウドアプリケーションの『Fusion ERP』と『NetSuite ERP』は、第2四半期にそれぞれ売上高が33%と21%成長した」(Catz氏)

 また同氏は次のように付け加えた。「これら2つの戦略的なクラウドアプリケーション事業は、当社の営業利益の増加と1株当たり利益(EPS)の一貫した成長に大きく貢献している。GartnerとIDCの両社は、OracleのERP(統合基幹業務システム)スイートをクラウドの首位にランク付けしているため、市場シェアと売上高は今後も急成長を遂げるだろう」

 最高技術責任者(CTO)兼会長のLarry Ellison氏は声明で「『Generation 2 Cloud』(Gen2 Cloud)インフラは顧客を増やし、年間100%を超える勢いで売上高が成長している」と語った。

 「Gen2 Cloudクラウドインフラへの需要は、当社の計画を超える勢いのため、新しいデータセンターを可能な限り早く開設している。当社は2020年に13の地域データセンターを新設して、世界の地域データセンター数の合計が29となり、AWSを上回った」(同氏)

 第2四半期の売上高は前年同期比2%増の98億ドルで、EPSは1.06ドルとなった。アナリストらは、売上高が97億7000万ドル、EPSが1ドルになると予想していた。

 売上高で最大のカテゴリーとなったのは、クラウドサービスとライセンスサポートで、前年同期比4%増の71億1000万ドルとなった。前四半期は前年同期比2%増だった。

 クラウドライセンスとオンプレミスライセンスの売上高は前年同期比3%減の10億900万ドル。前年同期比で9%増加した第1四半期とは対照的である。

 ハードウェアの売上高は前年同期比3%減の8億4400万ドル、サービスの売上高は前年同期比7%減の7億5200万ドルとなった。

 2月締めの第3四半期については、売上高が2〜4%増と予想しており、3.3%増の99億3000万ドルというアナリスト予測と一致している。一方、EPSは1.09〜1.13ドルの範囲とみており、アナリストのコンセンサス(1.04ドル)を上回っている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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