「Windows 10 21H1」は大型アップデートにはならない見込み

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-02-17 12:47

 Microsoftは「Windows 10」の次期機能アップデート「21H1」について、これまで公式のコメントを出してこなかった。Insiderテストビルドや一部の文書での言及を除けば、21H1に関する公式情報は出ていない。

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提供:Microsoft

 しかし米国時間2月15日に状況は変わった。技術ニュースサイトNeowinが伝えた通り、Microsoft Tech CommunityブログにWindowsハードウェア互換性プログラム(WHCP)に関する記事が掲載された。それによると、アップデートの内容は軽微なものになりそうだ。

 21H1の機能アップデートは、1つ前の「20H2」と同様に累積アップデートに近いものとなる見込みだ。「Windows 10 2004」の要件を満たすドライバーであれば新しい署名は必要ない。Windows 10 20H2と21H1は2004のコードベースに基づくとみられる。

 これが注目すべき情報である理由は、ここ数年の傾向から、多くのIT専門家はMicrosoftが春にリリースするWindows 10機能アップデートは比較的大規模なものとなり、秋にリリースされるアップデートは軽微なものになるというパターンに慣れているからだ。しかし今春の21H1アップデートは軽微なものとなるだろう。一方、今秋に予定されている21H2は、少なくとも新機能の面では21H1よりも大型のアップデートになると予想されている。この新機能は「Sun Valley」という開発コード名で知られ、スタートメニュー、アクションセンター、一部のプリインストール/バンドル版MicrosoftアプリのUIが全面的に見直されるとみられている。

 現時点では、今回のブログ記事以外にMicrosoftからの公式の発表はない。21H1のBeta/Release Previewリング向けテストビルドはまだリリースされていないが、遠からず始まる可能性が高い。

 テストが完了し、21H1が完成すれば(その後も修正やアップデートは続くにせよ)、21H1の提供が始まる。そのプロセスは20H2と同様のものとなる可能性が高い。20H2アップデートは2004に対する軽微なアップデートで、「イネーブルメントパッケージ」によって切り替えられ、感覚的には累積アップデートと変わらなかった。しかし2004より古いバージョンを使用していた場合は、Windows 10の通常の機能リリースと同様のものとなった。つまり、(Microsoftが「Windows 1903」の軽微なアップデートとなる「Windows 10 1909」をリリースした時と同じように)それなりの時間と手間がかかるということだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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