国本氏は「(Loyalty Managementは)顧客に恩恵を提供しながら、購買単価や購買頻度、会員期間など企業との関係性を促進する存在。顧客満足度の向上や休眠会員向けプログラムが有効であるか確認が必要だ。顧客ロイヤルティーを向上させるためのパフォーマンス分析として、『Tableau CRM』と分析テンプレートを標準で用意している」と解説した。
「顧客行動を一元化した大規模なパーソナライズ化、『Marketing Cloud』『Salesforce CDP(Customer Data Platform:旧Customer 360 Audiences)』などのソリューション連携による一貫性を保持。さらにセールスフォース・ドットコムのインフラストラクチャーを基盤としているので、ゼロからプログラムを開発する必要がない。ノーコード開発やプロモーションのトリガールールも設定できる。他のアプリケーションと同様に年3回のアップデートを通じて新機能を享受できる」(国本氏)
Loyalty Managementは他のマーケティングオートメーション(MA)ツールとの連携も可能だ。
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Loyalty Managementは各業界独自の目標を達成するため、700以上の業界向けプロセスとしてB2B製造向け、B2C/D2C/B2B用小売り向けと4つの業種テンプレートを用意する。
Loyalty Managementを導入した通信事業者のOrange Poland(オレンジ・ポーランド)は、顧客が数分で開通する抜本的なプロジェクトを11カ月で完了。競合他社からの乗り換えや新規顧客の割合は50%上昇し、eSIMによるアクティベーション時間は2分に短縮。顧客推奨度(NPS)は77ポイントまで向上したと説明する。
米金融業のMascoma Bank(マスコマ・バンク)が抱える技術者は数人ながらもAppExchangeのパートナー企業を通じて、コロナ禍の保護施策である給料保護プログラム(PPP)を効率化したと説明。13日間で1年分相当の融資申請を処理し、1億2000万ドルの融資を通じて1万5000件の地域雇用を維持したという。
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