パナソニックi-PROアイプロセンシングソリューションズは、人工知能(AI)アプリケーションで抽出した各種データを集約/管理できる「マルチAIソフトウェア」とAIアプリケーション3種を開発した。パナソニック システムソリューションズ ジャパンを通じて一部を除き12月から販売される。
企業は、マルチAIソフトウェアと複数のAIアプリケーションを活用することで、コンビニエンスストアやドラッグストア、アパレルショップ、ホームセンターなどで、それぞれのニーズに合った複合的な情報収集や分析ができる。
マルチAIソフトウェアは、AIプロセッサー搭載ネットワークカメラ(AIネットワークカメラ)にインストールされたAIアプリケーション(専用の機能拡張ソフトウェアやアプリケーション)で抽出した各種データを集約し、一括管理できる。集約したデータは、ブラウザーを使ってグラフなどで表示することができ、統計データとしてマーケティング分析への活用や業務効率化をサポートする。また、映像監視ソフトウェア「WV-ASM300」とその機能拡張ソフトウェア「マルチAIプラグイン」(WV-ASE335W)を活用することで、録画の再生・検索・アラーム受信などができる。
マルチAIソフトウェアに接続可能なAIアプリケーション3種は、「AI顔検知(WV-XAE204W)」「AI人物属性識別(WV-XAE205W)」「AI車両属性識別(WV-XAE206W)」になる。
AI顔検知は、これまで難しかった建物の軒下など半屋外環境やマスク着用者の顔を認識し検知することが可能。「マルチAIソフトウェア」との連携で、予め登録した顔の照合や検索ができる。「AI人物属性識別」は、年齢・性別・服の色・髪型など、11属性46項目に識別する。「マルチAIソフトウェア」との連携で、人物属性情報を基に人物の検知や検索ができる。「AI車両属性識別」は車型や車色などの2属性17項目を識別する。「マルチAIソフトウェア」との連携で、属性情報を基に車両の検知や検索ができる。
システム構成例
これらの製品を使ったシステム構成では、2021年12月発売のAI全方位ネットワークカメラ専用AIアプリケーション「AI動体検知/AI人数カウントアプリケーション(WV-XAE300W)」にも対応している。AIネットワークカメラにインストールされた各AIアプリケーションによって、顔/人物属性(性別、年齢、服の色など)/車両属性(車型、車色など)/人数/動き/ヒートマップ/混雑状況などを検知・識別する。