セールスフォース・ドットコム(Salesforce)とキャプランは11月2日、従業員のスキルアップを支援するSalesforceのオンライン学習プラットフォーム「myTrailhead」を活用した人材育成施策の共同提案を開始すると発表した。
キャプランはパソナグループの人材サービス会社として、ビジネスマナー、グローバル対応、マネジメントなど組織課題に応じた人材育成・研修事業を展開している。加えて、グローバルタレントマネジメントシステム「SAP SuccessFactors」や人事手続きを簡素化する「ServiceNow HRSD」といったHR(人材)テックの導入支援事業も行っている。
myTrailheadでは、学習プラットフォーム「Trailhead」を拡張し、自社のコンテンツやブランディングを基に学習環境をカスタマイズできる。新入社員教育から実践的なスキル獲得まで楽しみながら学べるプラットフォームを提供することで、従業員のキャリアパスにおいて重要な学習や実践力強化の在り方を変革し、セールスイネーブルメント(継続的な成果に向けた営業組織の強化)や従業員の生産性向上を可能にするという。
コロナ禍によって営業活動は、オンラインを前提としたスタイルが求められるようになった。ウィズコロナの社会では、対面での商談に固執せず、顧客を起点にして迅速に業績を上げる仕組みづくりが重要になるとしている。具体的には、顧客の課題を素早く察知し、課題解決に必要な知識やスキルを自律的に学び、顧客と長期的な関係を構築できる人材育成や組織体制の構築が必要となる。
今回の提携により、キャプランが得意とする、各社の課題を基にカスタマイズする実践的な研修運営の知見と、SalesforceのmyTrailheadをかけ合わせることで、学習が企業の業績に与える変化/育成すべき人材の可視化、営業力強化に直結する研修コンテンツの提供、現場任せにしない育成部門主導の教育プロセス標準化を行い、これまで以上に顧客の業績に直結する育成ソリューションの提供を図る。
myTrailheadの画面イメージ(出典:Salesforce)