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「RHEL 8.5」一般提供--コンテナー関連の機能強化など

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2021-11-15 11:44

 Red Hatが、「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)の最新バージョン「RHEL 8.5」の一般提供を開始している。Red Hat Blogsの編集ディレクターであるJoe Brockmeier氏は同ブログに「RHELをオンプレミス環境か、パブリッククラウドか、エッジのいずれに配備しているかにかかわらず、あるいはこれらすべてに配備している場合であっても、RHEL 8.5にはユーザーの興味をかき立てるような機能強化が盛り込まれている」と記している。

 コンテナーや「Kubernetes」がベースとなっている世界への移行が続く状況にあって、RHEL 8.5では特に、コンテナー関連での数多くの機能強化が実現されている。これには以下が含まれている。

  • コンテナー化された「Podman」:RHEL 8 Podmanコンテナーイメージの一般提供が開始された。これにより、クラウド上の継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)システム環境や、「Windows Subsystem for Linux(WSL)2」環境、「macOS」上の「Docker Desktop」環境、「RHEL 6」「RHEL 7」「RHEL 8」といった環境でPodmanを利用できるようになった。Podmanコンテナーイメージを利用して、ほかのコンテナーイメージの開発、実行を支援できる。
  • 署名済みコンテナーイメージのデフォルトでの検証:RHEL 8.5では、ユーザーが自信を持ってコンテナーイメージをプルできるようになった。RHEL 8.5はインストール直後の状態でコンテナーイメージの署名をチェックするようになっている、つまりRed Hatによるものであり、改変や加工がなされていないことが保証される。
  • ルートレスコンテナーユーザーとしてのネイティブなOverlayFS:RHEL 8.5では、OverlayFSのネイティブサポートによって、ルートレスコンテナーの構築時や実行時のパフォーマンス向上が実現されている。

 RHELの基本部分について語ると、オープンソースの「Cockpit」プロジェクトに基づく「RHEL Webコンソール」から、カーネルのライブパッチを実行できるようになった。

 アップデートされたウェブコンソールには、強化されたパフォーマンスメトリクスのページも含まれる。これを利用すれば、CPU、メモリー、ネットワークリソースの利用急増やその原因をより簡単に特定できる。また、メトリクスをGrafanaサーバーにエクスポートし、サーバー内の状況をより詳細に確認できる。

 またRed Hatは、同社の「Ansible DevOps」プログラムをRHELに統合する取り組みを進めてもいる。RHELのシステムロールは、Ansibleのロールやモジュールを使用して、RHELのサービスを設定/自動化/管理するというものになった。この新たな、すなわち強化されたシステムロールには以下のものが含まれている。

  • VPN向けのRHELシステムロール:これにより、VPNトンネルの設定に要する時間が短縮されるとともに、誤設定や、非推奨設定を使用するリスクが低減される。またこれは、ホストツーホストやメッシュVPNといった構成もサポートしている。
  • 「Postfix」向けのRHELシステムロール:以前からテクノロジープレビューとなっていたPostfix向けのシステムロールがRHEL 8.5から完全サポートされるようになった。これにより管理者は手作業によるPostfixの設定を省略し、インストールや設定、サーバーの起動を自動化できるようになるとともに、ユーザーの環境内でのPostfixの動作を最適化するためのカスタム設定を指定できるようになった。
  • 時刻同期向けのRHELシステムロール:既存の時刻同期用システムロールの一環として新たに、Network Time Security(NTS)オプションが利用できるようになった。
  • ストレージ向けのRHELシステムロール:LVM(論理ボリュームマネージャー)上のVDO(仮想データオプティマイザー)ボリュームがサポートされるようになるとともに、プールの総容量に対する割合をボリュームサイズとして表現できるようになった。

 ほかにも多数の改善点がある。Java SEの最新のオープンソースのリファレンス実装である「OpenJDK 17」をサポートするほか、ネットワークとシステムのセキュリティ向上のための、NTS(Network Time Security)for NTP(Network Time Protocol)の機能もある。

 また、RHELは「Microsoft SQL Server」向けのシステムロールも搭載している。このほか、RHEL 8.5は「.NET 6」もサポートする。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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