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「Windows on Arm」でクアルコムとの独占契約に関する報道も--行く末はいかに

Mary Jo Foley (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2021-11-25 14:52

 Microsoftが2016年、「Windows on Arm」(WoA)の戦略を初めて公にして以来、この戦略でArmチップのサプライヤーはQualcommだけだった。XDA Developersが米国時間11月22日に明らかにした情報によると、それは偶然ではないようだ。MicrosoftとQualcommが、Windows on Armで一般には知られていない独占契約を結んでいるためだという。しかし、この契約は「間もなく」終了する予定のようだ。Windows PC向けにArmチップを提供できる企業が増える可能性があるとして、それは大きな意味を持つのだろうか。

 AppleはArmベースのチップへの移行を進めており、Microsoftもいずれ追随すると考えているアナリストも多いだろう。しかし、Microsoftのこれまで、そして今後も、PCに関しては基本的にx64路線になると考える人もいる。

 Thurrott.comのPaul Thurrott氏が指摘するように、Windowsハードウェアを取り巻く環境は2016年から大きく様変わりした。AMDは勢いを取り戻し、MicrosoftとArmチップセットで協力しているとみられているほか、Intelも新たな体制の下にある。

 MediaTekは10月、同社製チップを使用した「Windows 11 on Arm」PCを実現するため、Microsoftと連携したいとの意欲を示していた。Qualcommは3月、半導体開発Nuviaの買収を完了しており、一層優れたArm版PCのチップを提供できる可能性がある。しかし、それは現実的に見て2023年まで実現しないかもしれない。XDA Developersは、Qualcommとの独占契約が終了することで、MicrosoftがApple独自のArmベースのチップを搭載する「Mac」でWindowsをサポートする可能性に期待したいとしている。

 しかし、筆者は依然懐疑的だ。

 Microsoftは過去5年間、WoAの道をゆっくりと歩み続けているが、その取り組みを大きく示すものは少ない。WoAプラットフォームの構築に向けてQualcommと提携した。その後いくつかの発表があり、Arm版Windows PCも登場した。Arm版Windows PCは、一部のPCメーカーなどが伝えているほど説得力のある電力やバッテリー性能を発揮していないとの見方もある。また、同社はArm版PCで、x64エミュレーションでx64アプリを動作させることに苦労しているようだ。

 サーバーに関しては、もう少し期待できるかもしれない。同社は、Qualcommを含め、サーバー向けArmチップのパートナーを有していることを明らかにしている。また、自社のデータセンターではArmサーバーで「Windows Server」を実行している。Bloombergは2020年12月、同社が自社データセンターのサーバー向けArmチップを独自開発していると報じた。

 誤解のないように書いておくと、筆者は同社がArm版Windowsに見切りをつけるとのうわさを聞いたことはない。同社は2021年に入り、ARM64ECの技術を利用し、Arm版Windowsで「Office」が動くようにするとしている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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