米IBMは4月、分社化するマネージドインフラサービス事業の新会社の社名が「Kyndryl:キンドリル」であると発表した。11月3日には分社化を完了。Kyndrylは11月4日にニューヨーク証券取引所に上場した。
Kyndrylは、売上高190億ドル、従業員約9万人で最大規模のシステムインテグレーターと位置づけられる。Gartnerは同社をインプリメンテーションサービスのリーダーと位置づけており、DXC、Atos、富士通、Accentureが続く。
IBMが10月20日に発表した7~9月(第3四半期)の決算では、売上高がアナリストの予想を下回った。グローバル・テクノロジー・サービス(GTS)部門は5%弱の減収。データセンター管理などのインフラサービス業務を手掛けるGTSの売上高は全体の3分の1ほどで、同部門の大部分の業務がKyndrylに移ったという。
IBMの大きな決断の背景と、Kyndrylの今後の展開が見える記事を集めた。