電通デジタルと米Acquia(アクイア)は、オムロン電子部品事業部のグローバルウェブサイトにアクイアの「Open DXP」を提供し、2021年12月に公開されたリニューアルサイトの構築を支援した。
今回同事業部が採用したのは、コンテンツ管理システム(CMS)ソリューション「Acquia Drupal Cloud」、マーケティングオートメーション(MA)ツール 「Campaign Studio」、複数のMAインスタンスを管理する「Campaign Factory」、パーソナライズ機能「Acquia Personalization」の4製品。
Drupal Cloudは、オープンソースのCMS Drupal(ドゥルーパル)をベースに、豊富なアプリケーションプログラミングインターフェース(API)モジュールと柔軟なアーキテクチャーでさまざまなマーケティングツールやソリューションを連携できるフルマネージドサービスのCMSソリューションで、ウェブサイトのグローバル展開をスピーディーに行える。
Campaign Studioは、オープンソースのMauticをベースに開発されており、Drupal CloudとAPI連携して使用できる。CMSで作成した新規コンテンツを、メールやSNSなど複数チャネルを通じてスピーディーに配信できる。
Campaign Factoryは、複数のMAツールを束ねて単一プラットフォーム上で管理できる。多くの国や地域でマーケティングを展開する組織が、セントラルガバナンスとローカルイニシアティブを両立させながらキャンペーンを実行することが可能。
Personalizationは、訪問者の属性や好みに応じたセグメントを作成してページの表示やコンテンツの出し分けを柔軟に実現し、ウェブサイトのコンバージョンを高める。
同事業部では、グローバルでのデジタル化の加速に合わせてデジタルマーケティングを強化しており、その一環として今回、グローバルウェブサイトを全面リニューアルすることとなった。採用製品について、グローバルスタンダードとなっているDrupalをベースにしたシステムとして、高度なセキュリティ基準を満たしていることや、グローバル企業で豊富な採用実績があることを評価している。アクイア製品に精通した知識を持つ電通デジタルの技術力とサポートも高く評価しているという。
電通デジタルは顧客体験(CX)戦略策定から携わり、ユーザーインターフェース(UI)/ユーザー体験(UX)の開発、今後のマーケティング支援も含めて支援した。グローバルウェブサイトのリニューアルと同時に、MAツールのグローバル導入、パーソナライズ機能の搭載を行う一連のプロジェクトは、開始からリリースまで約1年未満の期間で完了した。