北國銀行(石川県)の持株会社である北國フィナンシャルホールディングス(北國FHD)は、従業員体験マネジメントサービス「EmotionTech EX」を導入した。同サービスを提供するエモーションテックが発表した。北國FHDでは、このサービスを活用し、従業員エンゲージメント調査の継続的な実施と改善サイクルの定着を行う。
EmotionTech EXはeNPS等を用いた従業員体験の調査・分析を支援するサービス。重回帰分析などを利用した独自の解析技術を用いて、従業員エンゲージメント向上につながる総合的な支援を行う。なお、eNPSは「Employee Net Promoter Score」の略で従業員エンゲージメント(所属する企業に対する愛着・信頼の度合い)を数値化した指標のこと。
EmotionTech EXでは、eNPSを活用し、従業員エンゲージメントの向上に必要な要素をクラウドサービスを用いて分析し、カスタマーサクセスの伴走支援やコンサルタントによるプロフェッショナルサービスと共に、あらゆる業界における従業員体験の向上に向けたサービスを提供する。
また、「どの従業員体験に改善の余地があるのか」を可視化するための「ジャーニーマップ分析機能」を搭載。この機能は、重回帰分析を活用したエモーションテック独自の解析機能で、従業員が期待している体験とそうでない体験とをジャーニーマップにより明らかにしながら、実際の満足度を重ねて見ることができる。
北國FHDは、全従業員を対象に、1月と7月の年2回のタイミングでウェブアンケートを活用した調査と分析を実施している。調査で行われる質問は、「現在の職場で働くことを親しい友人や知人に、どの程度おすすめしたいと思いますか?」(0〜10の11段階より選択)という推奨度を問う質問と、業務内容や人間関係、成長機会やビジョンなどの各従業員体験に関する質問で構成されている。
同社では、EmotionTech EXを活用して、それぞれの従業員体験が、推奨度の向上にとってどれほど影響力を持っているのかを分析。結果はリアルタイムにクラウドシステム上にレポートされ、社内共有される。この結果は社員とのコミュニケーションや人事戦略のさらなるブラッシュアップに活用していく予定だ。