Linuxノウハウ

「Linux」サーバーを「Cockpit」でより簡単に管理するには

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2022-09-22 07:45

 「Linux」は、人々が思っているほど難しいものではない。デスクトップで使用する場合は、特にそうだ(多くの管理タスクを実行する必要がないため)。だが、サーバーで使用する場合は、どうなのだろうか。自宅または自社のデータセンターのいずれかにLinuxサーバーを展開したい場合、どうすればそのLinuxサーバーを管理できるのだろうか。

 ウェブベースのGUIを利用できるので、管理作業は人々が思っているほど難しくはない。

 そのGUIは「Cockpit」と呼ばれる。Cockpitは、ウェブベースのグラフィカルインターフェースである。多くのLinuxタスクを簡素化するので、Linuxを初めて使用するユーザーでも、Linuxサーバーを簡単に管理することが可能だ。そのため、Linuxの初心者と専門家の両方にとって、Cockpitは市場で最高のサーバー管理ツールかもしれない。

Cockpitでは何が可能なのか

 Cockpitを使用すると、巧みに設計されたグラフィカルインターフェース内から、以下のようなものを管理できる。

  • ネットワーク設定
  • ファイアウォール
  • ストレージ(RAIDおよびLUKSパーティションを含む)
  • 仮想マシン
  • コンテナー
  • システムログ
  • ハードウェア
  • ソフトウェアのアップグレード
  • パフォーマンス
  • ユーザーアカウント
  • Systemdベースのサービス
  • 「SELinux」(RHELベースのディストリビューションの場合)

 マシンのターミナルウィンドウにアクセスして、複数のCockpit対応サーバーをリンクし、単一のインターフェースから、すべてのLinuxサーバーを簡単に管理することも可能だ。

Cockpitを入手する

 Cockpitは、すべてのRHELベースのLinuxディストリビューション(「Rocky Linux」「AlmaLinux」「CentOS」など)にデフォルトでインストールされている。ただし、初期状態では有効になっていない。幸い、Cockpitを有効にするには、ターミナルウィンドウを開いて、以下のコマンドを実行するだけでいい。

sudo systemctl enable --now cockpit.socket

 「Debian」(または「Ubuntu」)ベースのLinuxディストリビューションを使用している場合は、最初に以下のコマンドでCockpitをインストールする必要がある。

sudo apt-get install cockpit -y

 インストールが完了したら、以下のコマンドでCockpitを起動して有効にする。

sudo systemctl enable --now cockpit.socket

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