「Linux」は、人々が思っているほど難しいものではない。デスクトップで使用する場合は、特にそうだ(多くの管理タスクを実行する必要がないため)。だが、サーバーで使用する場合は、どうなのだろうか。自宅または自社のデータセンターのいずれかにLinuxサーバーを展開したい場合、どうすればそのLinuxサーバーを管理できるのだろうか。
ウェブベースのGUIを利用できるので、管理作業は人々が思っているほど難しくはない。
そのGUIは「Cockpit」と呼ばれる。Cockpitは、ウェブベースのグラフィカルインターフェースである。多くのLinuxタスクを簡素化するので、Linuxを初めて使用するユーザーでも、Linuxサーバーを簡単に管理することが可能だ。そのため、Linuxの初心者と専門家の両方にとって、Cockpitは市場で最高のサーバー管理ツールかもしれない。
Cockpitでは何が可能なのか
Cockpitを使用すると、巧みに設計されたグラフィカルインターフェース内から、以下のようなものを管理できる。
- ネットワーク設定
- ファイアウォール
- ストレージ(RAIDおよびLUKSパーティションを含む)
- 仮想マシン
- コンテナー
- システムログ
- ハードウェア
- ソフトウェアのアップグレード
- パフォーマンス
- ユーザーアカウント
- Systemdベースのサービス
- 「SELinux」(RHELベースのディストリビューションの場合)
マシンのターミナルウィンドウにアクセスして、複数のCockpit対応サーバーをリンクし、単一のインターフェースから、すべてのLinuxサーバーを簡単に管理することも可能だ。
Cockpitを入手する
Cockpitは、すべてのRHELベースのLinuxディストリビューション(「Rocky Linux」「AlmaLinux」「CentOS」など)にデフォルトでインストールされている。ただし、初期状態では有効になっていない。幸い、Cockpitを有効にするには、ターミナルウィンドウを開いて、以下のコマンドを実行するだけでいい。
sudo systemctl enable --now cockpit.socket
「Debian」(または「Ubuntu」)ベースのLinuxディストリビューションを使用している場合は、最初に以下のコマンドでCockpitをインストールする必要がある。
sudo apt-get install cockpit -y
インストールが完了したら、以下のコマンドでCockpitを起動して有効にする。
sudo systemctl enable --now cockpit.socket