初の折りたたみ式スマートフォン／タブレットであるサムスン「Galaxy Fold」が発売されたときのことは、今でも覚えている。筆者は当時まだ大学生で、必然的にRedditの閲覧やYouTube動画の視聴に使うであろうデバイスに1980ドルを払うという考えは、パンデミック発生前には浮かばなかった。だが、筆者は大のテクノロジーマニアでもあり、筆者と財布の不健全な関係は強固なものであることが証明された。
提供：June Wan/ZDNET
その4年後、Googleがついに独自の折りたたみ式デバイスを発売する。自社製チップと「Android」を搭載した「Pixel」ハードウェアだ。スペックシートを見る限り、「Pixel Fold」は最先端技術を好むGoogleファンにとって、夢のスマートフォンであるように思える。しかし、1799ドルからという価格によって、現実に引き戻されるはずだ。
Googleはこの価格で、サムスンの同様の価格の「Galaxy Z Fold4」と真っ向から競合する。だが、ここで重要なのは、Googleが同社初の折りたたみ式デバイスに設定した価格ではなく、どのような製品に仕上げたかという点だ。
筆者はPixel Foldを1週間テストした。最終的な判断はもっと長い間レビューしてから下すつもりだが、同社がこの何年もの間に市場に投入した製品の中でおそらく最も野心的なものであるPixel Foldに、筆者は夢中になりつつある。その理由を説明しよう。
スペック
ディスプレイ | 外部ディスプレイ：5.8インチ（2092×1080）OLED、120Hz | 内部ディスプレイ：7.6インチ（2208×1840）OLED、120Hz |
重量 | 283 g |
プロセッサー | Google「Tensor G2」 |
RAM／ストレージ | 12GB/256GBまたは512GB |
バッテリー | 4821mAh（30Wの有線充電と5Wの無線充電） |
カメラ | 48メガピクセル、絞り値f/1.7の広角カメラ、10.8メガピクセル、絞り値f/2.2の超広角カメラ（画角121度）、10.8メガピクセル、絞り値f/3.05の望遠カメラ、8メガピクセル、絞り値f/2.0の前面カメラ（内側）、9.5メガピクセル、絞り値f/2.2の前面カメラ（外側） |
耐久性 | IPX8 |
価格 | 1799ドル |
このモデルの新しい点
繰り返すが、1週間という時間は、消費者向け製品を完全に評価して最終判断を下すには全く足りない。まして、その対象はAndroidの開発元が自ら作った折りたたみ式スマートフォンだ。ヒンジや柔軟なディスプレイが、1000回、2万5000回、20万回の折りたたみにどれだけ耐えられるか、といった点はまだ明らかになっていない。アフターセールサポートも重要だが、まだ不透明な要素だ。もっと長くレビューした後に新しい情報をお伝えすることを考えている。
ひとまず、Google Pixel Foldを7日間使用した体験を共有しよう。まず最も魅力的な部分を紹介し、次に改善の余地がある部分について説明する。
