NTTドコモ(ドコモ)とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、沖縄県の産業創出と地域の課題解決を支援するため、新たなサービスを開始する。
ドコモは、大型ショッピングモール「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」にビジネス拠点「docomo howlive Urasoe」を9月上旬に開設する予定。NTT Comは、沖縄拠点において低遅延・高セキュリティの通信環境を提供するクラウドサービス「docomo MEC」の提供を開始した。
docomo howlive Urasoeは「ビジネスとウェルビーイングを両立させる新たな共創」をテーマとし、シェアオフィスとコワーキングスペースの両方を兼ねた「共創の拠点」としてコミュニケーションワークスペースを提供する。また、NTT Comが運営する「沖縄docomo MEC産業活用支援プログラム」の受付を行うことで、全国の企業との「共創」を支援していく。
docomo howlive Urasoeでは、快適・安全な通信環境で集中できるビジネス環境を提供しながら、曜日や時間帯に応じて、さまざまなパートナーと連携して、イベントや子ども向けプログラムを開催する。
docomo howlive Urasoeのイメージ
一方、沖縄拠点でdocomo MECが提供開始されることで、沖縄から東京や大阪のMEC拠点を使用するケースと比較して通信遅延が3分の1に低減され、通信のリアルタイム性が大幅に向上する。例えば、通院が困難な離島エリアの患者に対し、高精彩かつリアルタイムの動画による遠隔医療システムを導入するなど、「先進技術を活用した社会課題解決型のまちづくり」の実現が期待されるとしている。
今回の新拠点は、キャリア初となる沖縄でのMEC(Multi-access Edge Computing)商用サービスであり、NTTドコモグループとしてはdocomo MECの拠点を全国10カ所に拡大することとなる。「沖縄docomo MEC産業活用支援プログラム」は、沖縄県内でdocomo MECを活用した実証実験やサービス展開を予定している全国のユーザーに向けて、産業への同サービス活用の支援や他業種のパートナー企業とのビジネスマッチングの相談などを受け付ける。