富山市で直流安定化電源やノイズフィルターを展開するコーセルは、管理職にハラスメントの基礎知識を周知させるため、漫画形式の研修ツール「コミックラーニング」を採用した。提供元のパーソルイノベーションが8月15日に発表した。
コミックラーニングは、パーソルグループの新規事業創出プログラム「Drit(ドリット)」で採択・事業化された。ユーザーはPCやスマートフォン、タブレット上で学習できる。独自の作品を制作する「オリジナルコミックプラン」と既存の作品を一定期間閲覧できる「コミックトレーニングプラン」があり、コーセルはコミックトレーニングプランを利用する。
同ツールによりコーセルは、約60人の管理職にパワーハラスメントやセクシャルハラスメントといったハラスメントの基礎知識を周知させ、働く環境をより良くすることを図る。ハラスメントとは断定できないグレーゾーンの事例も交えて学習できるため、ユーザーは具体的にイメージしながら基礎知識を習得できるとしている。

教材内容の一部抜粋
採用の背景について、コーセル 総務部人事の守屋恵望子氏は次のように説明する。「今回、ハラスメントの基礎知識をしっかりと身に付けてもらいたいという狙いから、コミックラーニングの導入を決定した。ハラスメントは、文面だけの周知だとどうしても自分事化しづらく、『私はこんなことしない』という拒否反応や、『ハラスメントにならないために、とにかく相手と距離を取っておこう』という誤解が生まれやすくなっていた。しかしコミックでは、さまざまな事例を具体的かつストーリーベースで学べるため、登場人物たちの関係性を自分たちに置き換えて考えてもらえる点に魅力を感じた」