Sansanは8月28日、インボイス管理サービス「Bill One」に「適格請求書判定機能」を29日より追加すると発表した。受領した請求書が適格請求書の要件を満たしているかを判定する。
インボイス制度が2023年10月に開始されるのに伴い、請求書を受け取る際に適格請求書か否かを確認することが新たに必要となる。単に必要項目が記載されているかだけでなく、登録番号にひも付く事業者名と取引先名が一致しているか、消費税額が正しく記載されているかなど、確認すべき箇所は多い。そのため、確認作業に多くの工数が必要となり、大きな負担となることが予想されている。
Sansanが実施した調査では、適格請求書の受領に関わる準備を完了しているのはわずか2割と対応が進んでいないことが明らかになっている。企業の制度対応を後押しするため、適格請求書か否かを自動判定できる「適格請求書判定機能」の追加を決定したと同社は説明する。
請求書を受け取った際、Bill Oneは、「登録番号の記載があるか」「登録番号にひも付く事業者名と取引先名が一致しているか」「適格請求書または区分記載請求書に必要な項目が正しく記載されているか」を確認する。全要素を満たす場合は「適格」、それ以外は「要確認」と表示される。また、登録番号がない請求書のうち区分記載請求書の要件を満たしていれば「区分記載」、それ以外の海外請求書などに関しては「不明」という判定結果となる。
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