自動車用鋳物部品や駆動系パーツなどの製造を手掛けるIJTTは、日本ティーマックスソフトのリホストソリューション「OpenFrame7」を活用して、5月に鋳造ホストシステムのオープンシステム移行を実施した。日本ティーマックスソフトが発表した。
IJTTでは、メインフレームだった鋳造システムをオープンシステム環境に移行することで、メンテナンス性とアプリケーション改修・保守の効率が向上し、メインフレームの維持運用コストを削減した。今後はコスト削減分を次世代システムの展開に生かすという。
OpenFrame7は、ミッションクリティカルなミドルウェアデータベースを基盤とした製品。オープン環境でのミドルウェアとデータベースに加え、レガシー言語のコンパイラも提供する。メインフレームとの互換性を保ちつつ、COBOL、ASM、MAP、AIM定義などのアプリケーション資産を変更することなくオープン環境でも利用できるようにする。
IJTTは、鋳造ホストシステムの運用において、仕様やプログラムのブラックボックス化、COBOLやメインフレーム技術の専門家減少、ベンダーロックインなどの課題に直面していた。2022年にハードウェアの保守が満了期限となるため、今回の施策に至った。