弁護士ドットコム、AI搭載型の「企業法務向け書籍検索サービス」を提供開始

NO BUDGET

2023-12-15 14:17

 弁護士ドットコムは、AIを搭載した企業法務向け書籍検索サービス「BUSINESS LAWYERS LIBRARY AIアシスタント(β版)」を提供開始した。

 同サービスは、法律書籍のAI(「GPT-4」)を活用した文章検索とサマリー機能を提供する。具体的には、ユーザーが文章形式で質問を投げかけると、AIがキーワードだけでなくその文脈も理解する。これによりキーワードが含まれていない場合でも、関連する書籍のページを見つけ出して表示できる。さらに、AIが複数の書籍をベースに、そのサマリーを自動生成する。

システム連携イメージ
システム連携イメージ

 なお、このサービスは「Microsoft Azure」と、「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」の検索エンジンを活用している。

 BUSINESS LAWYERS LIBRARYは、日本最大級の法律書籍・雑誌が閲覧できるサブスクリプション型リーガルリサーチサービス。法務部門におけるリサーチ業務の負担を軽減するために開発された。主要な法律系出版社28社が参画し、ライトプランでは1700冊を超える法律雑誌・法律書籍の閲覧可能で横断検索もできる。

 同社が行った調査によれば、414人の企業法務担当者に対する質問の結果、1日の法務リサーチ時間は1時間以内と1時間〜3時間の合計で、全体の70%以上を占めているという。また1回のリサーチ時間については、30分以内と1時間以内の合計が同じく全体の70%以上を占めている。これらの結果から、企業法務における1日あたりの業務時間に対し、約10〜30%がリサーチに費やされていることが明らかになった。

1回のリサーチ時間
1回のリサーチ時間

 このβ版を利用したユーザーからは「リサーチにかける時間が50%程度短縮した」「新たな視点が提供され、これまで気づき得なかった視点からリサーチを進めることが可能となった」などの声が寄せられている。また「単にキーワードで検索するのではなく、質問形式で検索することで、より具体的な情報を効率的に見つけ出すことができた」というメリットも指摘されている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    ITSMの手法を組織全体に拡張、エンタープライズサービス管理(ESM)がもたらすメリット

  5. セキュリティ

    身元確認は撮影方式からICチップ読取方式へ、公的個人認証(JPKI)が必要な理由とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]