山形県米沢市は、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品「Lenovo ThinkAgile HX」をネットワークシステムに導入した。コストを最小限に抑えた効率的なサーバー運用を実現している。レノボ・エンタープライズ・ソリューションズが12月27日に発表した。
米沢市は、長年にわたってシステムごとに個別にサーバーを導入していた。その結果、異なる時期に異なるベンダーから導入したサーバーが数多く並立しており、全体で見るとサーバーの導入コストが増大し、システムごとに個別にサーバーを運用するための手間も掛かっていた。さらに、バックアップ運用の遅れや災害復旧(DR)対策への不安、ITへの過剰/過少投資など、さまざまな課題を抱えていた。
自治体のネットワークサーバーが更新時期を迎えたことから、米沢市はLenovo ThinkAgile HXの導入を決定。運用していた複数のサーバーを共通基盤上に集約し、必要なリソースのみで小規模に運用を開始した。これにより、拡張性と安全性が高い仮想基盤の構築が実現し、導入コストの削減やシステム運用の効率化など、課題の解決が可能となった。
レノボは、ネットワークシステムの移行を全面的にサポート。Lenovo ThinkAgile HXのキッティングやエージング作業を行うNEC PC米沢事業所と連携した工場見学のほか、バックアップ運用や事業継続計画(BCP)の観点からDR対策の提案・導入をサポートするなど、同市が安心してシステム運用ができる環境を整えた。
米沢市は今後、山形県セキュリティクラウド用システム全般や教育校務系システム全般、その他の官公庁内部システムなど、適用範囲を拡大させていく計画だ。