和歌山県白浜町、企業誘致やワーケーションに向けてRPAの利用を開始

ZDNET Japan Staff

2024-01-09 11:25

 和歌山県白浜町は、企業誘致やワーケーション促進に向けた自動リコメンドサービスにおいてNECが提供したRPAの利用を1月8日に開始した。NECとRPA開発元のSBI AntWorks Asiaが発表した。

 白浜町は、南海トラフ地震で大きな被害が予想されるため、「デジタル田園都市国家構想」事業として減災ネットワークインフラの構築と活用に取り組む。耐災害ネットワーク「NerveNet」による通信インフラ環境と観光防災ポータル「しらはまこんぱす」と連携させてきめ細やかな観光情報と防災情報を提供し、企業誘致やワーケーションの推進を図っているという。

和歌山県白浜町におけるインフラ整備
和歌山県白浜町におけるインフラ整備

 この情報発信では、SBI AntWorks AsiaのRPAツール「QueenBOT RPA」が使用されている。町の公式ウェブサイトやNerveNet、しらはまこんぱすのユーザーから適切に取得した情報から企業誘致・ワーケーション推進のための自動レコメンドを行うマーケティングオートメーションシステムとなっており、あらかじめ規定した条件に従ってユーザー情報からレコメントメールの配信対象者の抽出、メール作成・発信などの業務をRPAが代行し、担当者が手業務を自動化した。これにより担当者の業務負担を軽減され、メールの誤送信や個人情報の漏えいリスクを低減している。

RPAによる仕組み
RPAによる仕組み

 白浜町の井澗誠町長は、「今後の関係人口の増加に向けて、データに基づき利用者の反応や傾向をデータ取得・分析し、潜在的な要望把握と実現により白浜町への満足度を高める施策を行っていきたいと考えている。そのため個人情報保護の関連法規の順守に努めた上で取得したデータに基づき、関係人口に対する適切で効果ある情報をお届けしたいと考えている」とコメントしている。

 なお、NECはAntWorksとの再販契約でRPAを提供しているとのこと。井澗町長は、「今後も本件において、町にサービス提供いただいているナシュア・ソリューションズ、NEC ソリューションイノベータとともにNECおよびSBI AntWorks Asiaと連携して進めたい」と述べている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]