ウエルシアHD、ソーシャルリスニング基盤を導入--顧客の声を収集・活用

大場みのり (編集部)

2024-08-13 10:33

 ウエルシアホールディングス(ウエルシアHD)は、米Cisionのソーシャルリスニングプラットフォーム「Brandwatch Consumer Research」(Brandwatch)を導入した。国内販売代理店のブレインパッドが発表した。

 ブレインパッドは「SNS上の投稿やコメントを検知する体系的な仕組みを強化したい」というウエルシアHDのニーズに対し、AI/機械学習(ML)やダッシュボード機能を活用してSNSやレビューサイトなどから顧客の声を収集・分析することで、ビジネスの意思決定を支援するBrandwatchを提案した。ブレインパッドは2024年4月から、ウエルシアHDでのSNS上のマーケティングやブランドの調査に関わり、3カ月間にわたってSNSデータの分析手法やBrandwatchの操作方法などをレクチャーした。

Brandwatch利用時のダッシュボード画面
Brandwatch利用時のダッシュボード画面

 Brandwatchでは、2010年以降の1億件以上のウェブサイトにアクセスできるほか、毎月150億件の投稿が追加され、1兆7000億件以上のデータからキーワード検索が可能。同基盤搭載のAIは、投稿やセンチメントの変化を自動で検出して担当者へ通知する。そのほか、カスタムセグメントやきめ細やかなユーザー権限の設定、顧客のプライバシーを守る匿名化設定により柔軟かつ安全なデータ管理が可能となる。

 ウエルシアHDの担当者は「Brandwatchを導入する前は、CSVファイルで日次まとめられた情報をモニタリングしていたため多くの時間が割かれ、スピーディーに重要な情報を検知することが困難だった。現在は、組織横断でSNSデータを豊富な切り口で分析することが可能になり、直観的にダッシュボードで把握できるようになった。今後は、分析した結果を販売促進、商品開発、ブランディングにも活用したい。(ブレインパッドからは)導入の際のレクチャーやSNSデータ活用のための提案もあり、手厚くサポートいただいた」とコメントしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]