オカムラと日立、無人店舗サービスを活用したオフィス空間づくりで共創

大場みのり (編集部)

2024-09-30 15:48

 オカムラと日立製作所(日立)は9月30日、日立の無人店舗サービス「CO-URIBA(コウリバ)」を活用した共創を開始したと発表した。両社は、日立社内における活用の成果を受け、従業員のウェルビーイング向上につながるオフィス空間づくりを図る。

 同共創では9~11月、オカムラのオフィス2拠点「We Labo」(東京都地千代田区)「CO-RiZ LABO」(同中央区)に設置する。対象となる従業員は、We Laboでは空間デザイン/コンサルティング部門、CO-RiZ LABOでは営業部門/空間デザイン部門など。

オカムラ社内におけるCO-URIBAの活用イメージ
オカムラ社内におけるCO-URIBAの活用イメージ

 CO-URIBAでは、従業員が顔認証でチェックイン後、棚から商品を手に取ると、センサーが商品を認識して決済が完了する。利用には、生体情報とクレジットカード情報などの決済情報をあらかじめ登録する必要がある。CO-URIBAのデジタルサイネージでは、商品情報だけでなく、会社のイベント情報なども発信可能。

 CO-URIBA搭載の機能「ありがとうクーポン」では、同サービスで利用可能なクーポンを同僚に送ることで、感謝の気持ちを伝えられる。同共創では、CO-URIBAをオカムラのオフィス2拠点に設置することで、従業員間のコミュニケーションを促進する。

 両社は今後、オカムラ社内におけるCO-URIBAの活用成果を踏まえ、同サービスをコミュニケーション活性化ツールの一つとして、他社オフィスへの展開を図る。加えて、CO-URIBAにオカムラのソリューションを組み合わせた新たなオフィス空間の提案を目指す。

 オカムラは、心と体の調和が取れ、活力が向上している状態を「WELL at Work(ウェルアットワーク)」とし、従業員がパフォーマンスを最大限に発揮でき、働きがいの向上につながる空間づくりや働き方を提案している。

オカムラのオフィスに設置されたCO-URIBA
オカムラのオフィスに設置されたCO-URIBA

 日立は、2024中期経営計画の目指す姿として「データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現して人々の幸せを支える」を掲げており、その一環として従業員の幸せとウェルビーイングの実現を追求しているという。今回の共創に先立ち同社は、従業員のウェルビーイング向上とコミュニケーション活性化に向けて、グループ内の15拠点にCO-URIBAを設置した。

 同社によると、アンケートに回答した利用者の8割以上が「新たなコミュニケーション促進や出社への動機づけにつながった」と回答するなど、一定の効果を確認しているという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]