Apache Foundationは、Sun Microsystemsがサポートを表明したオープンソースデータベース「Derby」の第1版をリリースした。
ApacheのDerbyは、IBMが同団体に昨年提供したJavaデータベースである。同プロジェクトは7月末、「実験」段階を終了し、Apacheのデータベースプロジェクトに組み入れられた。
IBMと競合するSunもまた、Derbyに対するサポートを表明している。Sunは、自社のスタッフを派遣してApacheの同プロジェクトを実際に支援し、SunのJavaソフトウェア製品にもこのデータベースをバンドルしていく意向だと述べている。
Sunは、同社がDerbyプロジェクトに「献身的な作業支援スタッフ」を派遣すると決めたことで、同プロジェクトの実験段階終了が早まったとしている。任意のソフトウェア製品がApacheの公式プロジェクトとして認められるためには、1社以上のベンダーが同製品に関心を持っていることが証明されなければならない。
Sunは、同社のJavaアプリケーションサーバならびにポータルサーバ、および同社が提供するオープンソースの「NetBeans」Java開発ツールにDerbyを搭載し、データベースとして利用する予定だと話している。
Derbyは、多機能なリレーショナルデータベースとしてよりはむしろ、ほかのJavaソフトウェア製品に組み込まれて利用されるように設計されている。
IBMはすでに、Derbyの商用版「Cloudscape」を提供している。また同社は、ApacheのJavaアプリケーションサーバGeronimoにDerbyをバンドルして提供していた、GlueCodeも取得している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ