具体的には、フリースケールは同日、IEEE802.15.4準拠2.4GHz RFトランシーバMC13192が、シャープのワイヤレスカメラシステム「リビングドアスコープ」に採用されていることを発表。同製品を基調講演のデモと展示会場で紹介した。
リビングドアスコープは、モニタ卓上型の「HN-D100」とモニタ壁掛け型の「HN-D150」の2つの製品が提供されているシャープのホームセキュリティ製品。玄関のドアスコープにカメラを取り付け、映像を無線通信で専用カラーモニタへ送信することで、部屋から訪問者を確認することができる。
フリースケールはまた、同じくRFトランシーバが旭硝子が2007年はじめに製品化を目指している「センサー付き防犯ガラス」に採用されたことも発表している。
センサー付き防犯ガラスは、ガラスの破壊を検知し、異常を省電力の無線通信でコントローラ(親機)に報知する防犯ガラス。破壊の検知は、誤動作の少ない抵抗破断検知方式を採用している。
高橋氏は、「センサー付き防犯ガラスは、RFトランシーバを採用することで、ボールが当たるなどの振動では警報が作動せず、ガラスが割られたときにだけ作動する仕組みを実現することに貢献している」と話している。
両製品は、省電力の無線通信を実現する次世代無線ネットワークの国際規格プロトコルであるZigBee技術を搭載したRFトランシーバを採用することで無線通信を容易に実現。設置のための専用工事や配線を不要にし、電池の長寿命化を可能にしている。