無事ログインできたら、セキュリティやドライバに関する最新パッチをまず適用しよう。Solaris 10では、Sun Update Managerを使うことで、最新のパッチを無償で手に入れることができる。Sun Update Managerは、[起動]をクリックして[アプリケーション]、[ユーティリティ]の順にポイントし[Update Manager]をクリックすることで起動できる。

ちなみに、Solaris 10には、Solaris Service Planという有償の保守サービスもある。Solaris Service Planでは、Sun Update Managerで手にできるセキュリティパッチやドライバパッチ以外のすべてのパッチ、電話サポートなどを受け取ることができる。
最新パッチを適用し終えたら、通常Solaris 10を使用するユーザーを作成する。これは、いつまでもrootで作業し続けることが、不測の大きな事故の元になるためだ。利用ユーザーは、Solaris管理コンソールを使うことで作成できる。
まず、[起動][アプリケーションの実行]を順にクリックする。そして、[アプリケーションの実行]ウィンドウで“/usr/sadm/bin/smc”と指定して[実行]ボタンをクリックすることで、Solaris管理コンソールを起動できる。

Solaris管理コンソールでは、[ナビゲーション]に表示されている階層を[このコンピュータ][システムの構成][ユーザー][ユーザーアカウント]の順に展開していく。そして、[アクション]メニューの[ユーザーを追加]メニューコマンドを使って利用ユーザーを追加する。
ここまでの作業を終えたら、[起動][rootをログアウト]を順にクリックしてユーザーrootとしてのセッションをログアウトする。
いかがだっただろうか。UNIX系OSとは言っても意外とインストール作業は簡単なんだという印象を持たれたのではないだろうか。次回からは、新たに作成したユーザー“Ziddy”でSolaris 10を使い込んでいく。