--今後のSOA市場をどのように見ていますか。
これまでBEAとIBMでほとんどのシェアを持っていたSOA市場ですが、Oracleの参入もあり市場そのものが大きくなっています。この状況は2007年に、日本でも顕著になるでしょう。
BEAのCEOであるAlfred Chuangは、「AquaLogic製品群は現在では売り上げ全体の25%を超え、発売1年目ですでに1億1000万ドルのライセンス収入を得ています。3年以内にはAquaLogicの売り上げがTuxedoやWebLogicを抜いてマジョリティになるでしょう」と話しています。
そうなると、我々の体制もそれに合わせて変更することが必要であり、パートナー教育や支援体制も変化させなければなりません。まずは、そのための施策を打ち出していく計画です。さらに、アーキテクトの育成も必要になります。
“スピード”と“チームワーク”がないと、競争の厳しいグローバルな市場で打ち勝っていくことは難しいと思っています。200人の人員を中核に、最高のスピードでビジネスを推進していきたいと思っています。
あとは、ナンバーワンを目指すという意気込みも必要です。
--SOA分野におけるBEAの強みとは?
BEAの強みは、なんと言っても技術力とパートナーシップです。我々は多くの優秀なパートナー企業とすでに多くの実績を残しています。テクノロジとパートナーシップの総合力、ワンチームとなったときには、どんなベンダーよりも我々にアドバンテージがあるでしょう。
SunやHPのプラットフォームとBEAのソフトウェアの組み合わせによりIBMよりも強力なビジネスを展開できます。BEAのソフトウェアはまた、オープンであることが強みです。どんなアプリケーションでも、どんなデータベースでも統合することが可能です。どんな環境にでも対応できるオープンなミドルウェアという点で、Oracleよりも優れていると思います。
ユーザー企業がナンバーワンになるために、SOAを駆使したソリューションを提供し、パートナー企業もナンバーワン、BEAもナンバーワンになる。そして経営に貢献するSOAソリューションを実現するための360°のSOAを提供できるのがBEAの最大の強みです。
F1で言えば、ユーザー企業はドライバーで、パートナー企業はメカニック、BEAはエンジン供給メーカーということになります。この3つがひとつにならないとレースには勝てないのです。
