楽天は3月15日、自社が提供するインターネットサービスの開発に、ウェブアプリケーションの開発フレームワーク「Ruby on Rails」を採用、利用を開始したと発表した。
楽天では、これまでもさまざまな開発手法を導入し、アプリケーションを開発しているが、開発手法のひとつとしてLAMP(Linux、Apache、MySQL、Perl/PHP/Python)などのオープンソース技術も活用していく。楽天はこのために、プログラミング言語「Ruby」によるサービスを構築するRubyプロジェクトチームを立ち上げた。
チームではRuby on Railsを用い、主にショッピングモール「楽天市場」における大規模トランザクション処理や高度なセキュリティ処理に対応したサービスを開発していく。また、Ruby on RailsおよびRubyを用いた開発手法の標準化を行い、大規模サービス開発手法の確立を行っていく計画だ。
なお、この取り組みにおいてはRubyの開発者であるまつもとゆきひろ氏が在籍するネットワーク応用通信研究所(NaCl)の全面協力を得ている。楽天のプロジェクトチームはNaClよりRailsトレーニングプログラムを受講し、開発基盤「Rails Platform」を活用してサービス開発を行っている。
Rails Platformは、NaClが開発、オープンソース・ジャパン(OSJ)が発売しているRuby on Railsの開発環境。Windows XP上に Ruby on Railsのアプリケーションが構築できるというもの。