NECは8月1日、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter」で、シンクライアント端末を最大40台稼動させるために必要なミドルウェアとクライアントOSをプリインストールしたサーバセットモデル「Express5800/120Ri-2 VPCC 仮想PCサーバ」を商品化し、販売活動を開始したことを発表した。
Express5800/120Ri-2 VPCC 仮想PCサーバは、インテルの「低電圧版クアッドコア インテル Xeonプロセッサー」を搭載、従来のサーバセットモデルと比べて2倍となる1サーバあたり最大40台のシンクライアント端末の同時接続が可能になる。
同モデルは、仮想PC型シンクライアントシステムのサーバに必要なハードウェアとソフトウェアを一式セット化していることで、購入後に簡単な作業でシステム利用を開始できる。
また、シンクライアント端末120台導入時のシステム規模で換算した場合、1クライアント端末あたりの初期導入コストを、従来の約19万円から16万9000円に低減できるという。同時に、1クライアント端末あたりのサーバの消費電力は従来比50%削減できるという。
外部ストレージを用いることで、システムの可用性強化や複数台のサーバリソースを1つに統合できる「Express5800/120Rg-1 VPCC仮想PCサーバ(SANモデル)」、仮想PC型シンクライアント専用の低価格外部ストレージ「VPCC SANストレージ S2」、既存PCをシンクライアント端末化するソフトウェア「SigmaSystemCenterソフトウェアシンターミナル」(CD-ROM版・USB-ROM版)も商品化して、ラインアップを強化している。
税別価格は、VPCC 仮想PCサーバが195万円から、VPCC 仮想PCサーバ(SANモデル)が268万円から、VPCC SANストレージ S2が325万円からとなっており、出荷開始は8月27日。SigmaSystemCenterソフトウェアシンターミナルのCD-ROM版が1万5000円から、USB-ROM版が1万9800円からであり、8月31日から出荷を開始する。