成功するM&A教えます--vol.2:後悔したくないなら何より「綿密な調査」 - (page 3)

文:Geoffrey James
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル

2007-11-20 12:00

必要不可欠な判断材料

わかりやすいデューデリジェンス

 以下に、あらゆるデューデリジェンスのポートフォリオに含めるべき4つのセクションについて説明する。

  1. 財務データ。対象企業が公開企業である場合、過去12期の四半期決算短期(10Q)レポートを集めることだ。自分のチームにそれらを隅から隅まで読ませ、何か普通ではないことが書かれていないか探す。売上高がリステート(修正再表示)されている?もしそうなら、理由は何か。ブランド名が高額な資産として計上されている?もしそうなら、誰がその価値を査定したのか。その企業が訴えられている、または誰かを訴えている?その訴訟はどれほど手ごわく、その対象企業について何と言っているか。結局のところ、単なる投資家以上にその企業について詳細に知るべきなのである。
  2. 報道からわかる会社の横顔。今日のネット世界では、どの会社についても過去のニュースが履歴として残されている。メディアでその会社がどのように言われているか調べることだ。特に、その会社の成長可能性や製品に関する顧客やアナリストの意見に注意を払ってほしい。明らかに広報グループによるものと思われるニュースは排除することを忘れてはならない。代わりに著名な雑誌、新聞、ウェブサイトに掲載されている署名入りの記事に注目するべきだ。
  3. 重要な従業員。その会社のウェブサイトを詳細に調べて、経営陣と非経営陣の10人の最も重要な従業員を見つける。少なくとも30分はかけてGoogleで各人物の実体と評判を調査する。オンラインの経歴書だけを読んでいてはいけない。趣味や関心のある分野も調べることだ。そして、「Intelius」(www.intelius.com)などのサービスで身元調査も忘れずに実行してほしい。その会社に隠しておきたい法的な問題点がある場合は、今のうちに調べておくのが最善の策だ。
  4. 社風。その会社のウェブサイトを閲覧して、自分たちをどのように外部世界にアピールしているかを感じ取ってほしい。次に、実際にどのような会社なのかを知るために、採用ページの募集要項を調べてみることだ。そのような募集要項を執筆したラインマネージャーは、会社のイメージをアップする人材ではなくて、現場で実際に役に立つ人材を採用したいと思っている。したがって、これらの要項からその会社の内部で実際に何が起こっているかが垣間見られる。たとえば、会社のミッション(使命)を説明する声明文で顧客満足をうたっているのに営業職の仕事内容の説明では単に迅速に製品を動かすことしか書かれていなかったら、この顧客満足云々の宣伝文句はうわべだけのものに過ぎないとわかる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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