--QRコードには何文字格納できるの?
デンソーウェーブによれば、典型的なQRコードには、数字なら7089文字、英数字なら4296文字(この記事より少し少ない)、バイナリ文字なら2953文字格納できる。ルーツが日本だという点に立ち返って付け加えると、漢字なら1817文字格納できるとも述べている。
--じゃあ、どんな問題があるの?一般的になったカメラ付き携帯電話を使って、皆が朝食シリアルからQRコードをパチパチ撮っていないのはどうして?
少なくとも西欧のモバイル市場では、QRコードはまだまだ台頭しつつある技術であって、自分の携帯でQRコードを読み取るのはそれほど簡単なことではないんだ。たとえば一部のBlackBerryスマートフォンは、QRコード読み取りソフトウェアと互換性がないし、見たところ互換性がある携帯で読み取りアプリが動作するようにする作業は、いつも簡単というわけでもない。こうしたソフトウェアは、市場に存在する多くの異なるOSで動作する必要があるし、携帯のモデルが違えば個々にテストする必要があるから、簡単な解決法がないのは明らかだ。
理想を言えば、QRコードに格納されているデータを取り出すために、どこでも高速なモバイルインターネットが使える必要もある。ヨーロッパでは、そうした接続が実現するのに、多くの人が望んでいたより時間がかかっている(この点についても、東アジアではより大規模な接続がずっと長い間提供されてきている)。でも、HSDPAデータ通信規格の導入が現実化してきて、西欧独自のQRコード革命のための条件も整ってくる可能性があるね。
--QRコードの代わりになる技術はあるの?
ないともいえない。たとえば皆がNFC(Near Field Communication)対応の携帯電話を持っていれば、QRコードの代わりにRFID方式のTopazタグを使用できる。タグに格納されているデータを携帯で取り出すんだ。もちろん今は、NFC対応携帯よりカメラ付き携帯の方がずっと一般的だから、QRコードがかなりリードしているね。
それから、NFCチップが安いといっても、紙の方がもっと安いからね。