アプリケーション開発者は、開発したJavaアプリを申請、申請されたJavaアプリはSunの承認を得た後に、アプリの保管所である“Java Warehouse”に登録されるとともに、エンドユーザーがJava Storeからアプリを取得するという流れだ。無料で取得できるアプリも用意されているが、ほかのアプリストアと同様に、有料で提供されるものもある。提供されるアプリは、Java実行環境(JRE)やJavaFXをベースにしたものだ。
世界中で650万人いるとされるJavaの開発者は、このJava Storeで10億人を対象にした“市場”を手に入れることになるわけである。
やがてSunの共同創設者兼会長のScott McNealy氏が登壇。OracleによるSun買収以後で初めて公の場に姿を見せたことになる。McNealy氏はGosling氏とともにJavaOneでお馴染みの“Tシャツ投げ”をして、会場を沸かせた。Tシャツ投げの後で登壇したのが、Oracleの最高経営責任者であるLarry Ellison氏だ。同氏もまた、買収以後公の場に初めて姿を現したことになる。
OracleがSunを買収する際にEllison氏は「Javaが魅力的」とJavaの存在価値を認めていたわけだが、Ellison氏はMcNealy氏と会話を交わす中で「JavaOneを続ける」と明言している。どういう形になるのか、来年も行われるのかは明確ではないが、Java開発者を対象にしたイベントを開催したいという意向は明らかにしている。