JCXP.NetのWindows支持者が「Boycott Opera」キャンペーンを開始した。Opera SoftwareがMicrosoftを相手に開始した独占禁止法訴訟に不満を持っているユーザーに参加を呼びかけている。
今回、欧州連合(EU)がMicrosoftのブラウザバンドルに対して独禁法調査を開始するきっかけとなったのは、Operaが2007年に提出した苦情だ。
そこでJCXPは6月12日、このボイコットキャンペーンをスタートした。JCXPの管理エディター、David Taraso氏はブログで、Microsoftを独禁法違反で提訴するというOperaの決断からボイコットに至ったとしながら、次のように記している。
Operaの行動は、正当な方法ではシェアをとれない企業が、人気のないブラウザをWindowsシステムにプッシュしようとしているにすぎない。Operaは単に、自分たちのブラウザが市場シェアをまったく取れないことや、Googleの「Chrome」やAppleの「Safari」にシェアをとられていることに腹を立てているのだ。
その後Taraso氏は、6月14日付けのブログでこのボイコット運動をプッシュする理由をさらに詳しく説明している。
1つ明確にしておきたいことがある。私はOperaやOperaブラウザを憎んでいるわけではない(実際、2008年私のメインブラウザは「Opera 9」だった)。Operaは長い間、すばらしい技術革新をブラウザ市場にもたらしたベンダーであり、私はそれを賞賛している。だが、今回のEUの独禁法でOperaがやろうとしていることには、同意できない。私も、Operaはもっと大きな市場シェアをとってしかるべきだと思っている。だが、Microsoftに対してWindowsで自社製品を宣伝するようプッシュすることには賛同できない。
先週、欧州委員会(EC)が、是正措置としてPCメーカーに「投票画面」を導入することを検討していることが話題になった。これは、ユーザーがWindows PCをスタートするときにブラウザを選択できる仕組みだが、Microsoftはこの投票画面という措置を回避しようとしており、「Internet Explorer 8」をバンドルしない「Windows 7」を欧州市場で提供する計画を発表した。Operaの代表者は、MicrosoftのWindows 7 “E”計画は、自分たちの懸念に対応するには不十分という見解を示している。
読者の皆さんはどう思いますか?Operaボイコットは、WindowsのIEバンドルは違反ではないと考える人々が自分たちの意思表示をするのに、最適な方法だと思いますか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ