「サマータイム」と「生活のリズム」の関係--田代センセーのメンタルテクニック(23) - (page 2)

田代真人(マイ・カウンセラー)

2009-07-16 08:00

 スポーツをする方はわかると思いますが、テニスにしても野球にしてもゴルフにしても、球を打つという行為はリズムが大事です。日常で単に歩くだけでも、リズムがあります。

 以前、オペラ歌手の中丸三千繪さんに伺ったことがありますが、彼女がイタリアに歌の修行に行って先生に厳しく言われたことのひとつに、「決して走るな」ということがあったそうそうです。信号が変わりそうだ、バスや電車に間に合わないなど、通常の生活で人は急に走らなければならない場面が多々あります。しかし「走るな」と。リズムが狂ってしまうからなんですね。常日頃からゆったりと自分のリズムで過ごすことは、歌を歌う際にも呼吸が一定になり、精神的に落ち着くのだそうです。

 そう言われてみれば、ドキドキする時や緊張する時には深呼吸をすれば良いとよく言われます。これも元来、自分が持っているリズムを取り戻すことなんですね。

 何事もリズム、リズム感が大事なのです。日常の生活、仕事、スポーツなど、それらは、1週間、1日、1時間、といったリズムを刻んでいます。そのリズムに逆らわないこと。これが快適に生活するポイントにもなります。

 日ごろリズムを意識したことがない人は、いま一度立ち止まって、リズムを感じてみてはいかがでしょうか。まずは、歩くことから。歩いてみて自分の体内リズムを意識的に作り出します。そして、生活のリズムを作っていきます。音楽の授業で使っていたメトロノームを思い出してください。一定のリズムを設定すると、何秒かごとに拍子の始まりを示す「合図の音」が鳴りますよね。この一定感覚で巡ってくる合図の音が、身体にリズム感を作っていきます。

 あなたの生活にも、「合図の音」を定期的に取り入れてみてはいかがでしょうか。習い事でもいいでしょう。ゴルフのレッスンや英語教室など、よく「好きな時間に受講できる」ことを売りにしている学校がありますが、私はそれを勧めません。毎週水曜日なら水曜日にそのレッスンを入れる方が、生活にリズムができるからです。このレッスンがメトロノームの「合図の音」になり、あなたの生活にリズム感を生み出します。毎週土曜日はジムに行く、ジョギングをする、というのもいいでしょう。

 このように、意識的に生活にリズムを入れることによって、きっとあなたの生活が生き生きとしてきます。リズミカルな生活は心も軽やかになります。ぜひとも生活にリズムを取り入れて、楽しく過ごしてください。

田代真人
筆者紹介

田代真人
マイ・カウンセラー 代表取締役。九州大学工学部機械工学科卒業後、朝日新聞社を経て学習研究社へ。ファッション女性誌「ル・クール」編集者の後、主婦向け実用雑誌 「おはよう奥さん」の創刊メンバーとして、主婦の悩みを解決する「悩み相談センター」を開設する。その後ダイヤモンド社へ移籍し、「ダイヤモンド・ブレイク!」「ビットビジネス」など数々の雑誌を編集長として創刊した後、ビジネス開発本部副部長に就任。2006年、これまでの編集経験から「人々の悩みを解決したい」との思いに至り、マイ・カウンセラーを設立。2007年ダイヤモンド社を退社し、メディアプロデュース業のメディア・ナレッジを創業すると共に、マイ・カウンセラーの代表取締役に就任する。
ご意見、ご感想は mc-info@mycounselor.jp まで。

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