信じることができなければ、当然自分のやっていることに対して不安になってきます。「何かが違うのではないか?」「方法が間違っているのではないか?」と不安になってしまいます。結果を信じられなければ、途中で止めたくなりますし、実際止めてしまった方もいらっしゃると思います。
しかし、自分を信じ、結果を信じてコツコツと続ければ、きっと最後には勝つことができるのです。これは、私が信奉する経営者の新将命(あたらしまさみ)さんがおっしゃっていることです。新さんは、成功するための方法のひとつとして「コツコツ勝つコツ」という言葉を以前からおっしゃっています。
この場合の「勝つ」とは、決してライバルや他人にではなく自分に勝つことなのだと思います。「克つ」という表現でもよいのかもしれません。自分の欲望に克つ。毎日誰も見ていないところで、結果を信じて努力を続けることの大切さ。そのご褒美はきっと得られると信じる。これが大事です。そうでなければ、地味にコツコツ努力を重ねることなどできません。
コツコツあきらめずに続けることの大切さとその結果については、いままで多くの方が唱えていらっしゃいますし、みなさんもどこかで聞いたことがあると思います。パナソニックの創業者である松下幸之助さんは、「成功する唯一の方法は、成功するまであきらめないことだ」という言葉を残しています。結果を信じれば不安感も消失していきます。やっていることが間違っていないわけですから、不安になる必要もないのです。
すぐに結果が出ないことへの不安感は、いつだって存在します。私は、不安感を「不可抗力の不確定要素に対しておびえている自分の感情」と説明しましたが、その感情は勉強でもダイエットでも仕事のキャリアでも同じこと。すぐに結果が出ないという「不可抗力」と、結果がどうなるかわからないという「不確定要素」が組み合わさっているわけですから、不安になっても仕方ない状況なんです。
前回もお話ししましたが、結局は自分をコントロールして「不安感を払しょくする」しかないのです。もちろん人間ですから、すべての不安感を払しょくすることはできないかもしれません。しかし、何かに対して不安になったときは、ぜひ思い出してください。自分を信じて前に進み、行動する。これに尽きるのです。
筆者紹介
田代真人
マイ・カウンセラー 代表取締役。九州大学工学部機械工学科卒業後、朝日新聞社を経て学習研究社へ。ファッション女性誌「ル・クール」編集者の後、主婦向け実用雑誌 「おはよう奥さん」の創刊メンバーとして、主婦の悩みを解決する「悩み相談センター」を開設する。その後ダイヤモンド社へ移籍し、「ダイヤモンド・ブレイク!」「ビットビジネス」など数々の雑誌を編集長として創刊した後、ビジネス開発本部副部長に就任。2006年、これまでの編集経験から「人々の悩みを解決したい」との思いに至り、マイ・カウンセラーを設立。2007年ダイヤモンド社を退社し、メディアプロデュース業のメディア・ナレッジを創業すると共に、マイ・カウンセラーの代表取締役に就任する。
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