企業向けに続き、10月22日から「Windows 7」の一般販売が始まった。Windows 7は企業のIT環境、ひいてはIT戦略を変えるのだろうか?マイクロソフト幹部に一言ずつコメントをもらった。(本文敬称略)
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クラウドコンピューティングは、クラウドサイドとオンプレミスが連携することで新たな付加価値が生まれることから注目を集めています。マイクロソフトはこうした流れを前提として、クラウドOS、サーバOS、クライアントOS、そしてモバイルOSまでを取り揃えています。Windows 7を始めとするこれらのOSが、企業の次世代コンピューティングのカギとなるでしょう。
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セキュリティを含め、今までよりも少ない負荷で仕事を進めることができます。また、企業でWindows 7の導入が進めば進むほど、自宅もWindows 7にという流れが起きるはず。こうした入れ替えの需要にも期待しています。
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Windows 7では、Windows Touchなどの新しい機能が搭載されました。これにより、マイクロソフトのパートナー企業から今までのWindowsでは考えられない、新しいアイデアのアプリケーションが提供されることになるでしょう。これはアプリケーションベンダーにとっても大きなチャンスにつながると思います。
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リーマンショックによるPCの買い換えと買い増しの低迷がありましたが、Windows 7の早期採用企業は9月1日時点で163社です。その後、順調に増えており、今後は企業導入が一気に進むことが見込まれます。また、Windows XPのサポート期限は2014年ですが、ベンダーサポートを考慮すると事実上残り2年とも言えます。こうした企業内PCの老朽化とセキュリティ面を要因にして、Windows 7の企業導入が進むと考えています。