TISは10月26日、国際会計基準(IFRS)対応で発生する業務課題やシステム課題を整理、解決策を提供する「IFRS支援サービス」を開始することを発表した。今後3年間で売上高50億円を目指す。
IFRS支援サービスは、(1)IFRSアセスメント企画立案サービス、(2)IFRSコンサルティング支援サービス、(3)PMO支援サービス、(4)IFRSシステム導入支援サービス、(5)IFRS維持改善支援サービス――からなっている。
(1)のアセスメント企画立案では、影響調査票を使ってIFRS適用での影響分析、具現化を行う。また、専門コンサルタントがヒアリングでIFRS対応での影響、対応方針、推奨スケジュールを提供する。
(2)のコンサルティング支援は、IFRSの解釈に関するアドバイスや全社経理規定の策定、レビュー、IFRS教育支援など、IFRS導入での全般的なコンサルティングを展開する。(3)のPMO支援は、ユーザー企業の立場に立った企業内部からのIFRS導入プロジェクトを推進、支援していく。
(4)のシステム導入支援は、統合基幹業務システム(ERP)や連結会計システム導入でユーザー企業の状況を考慮した最適な業務プロセス、システムを提案する。ERPとしてSAP ERP、Oracle E-Business Suite、JD Edwards、連結会計ではSAP BusinessObjects Financial Consolidation、Hyperion Financial Management、DivaSystemに実績があるとしている。(5)の維持改善支援は、IFRSの基準改正に伴う維持改善、業務の標準化、グループ会社の拡大計画などの点で支援していく。
同サービスにあわせて、ERPや会計システムに精通したコンサルタントを社内の各部門から集めた特別プロジェクト「IFRSビジネス推進チーム」を発足。同サービス提供に向けて社内体制を整えて、IFRS支援の窓口を一元化している。