マイクロソフトは11月10日、同社のドローイングツール「Microsoft Office Visio 2003」以降に対応したアドオン「[警察専用]現場見取図テンプレート Ver2.0」の無償ダウンロードを開始した。また、サイトからダウンロードできるFAX用紙による申し込みも受け付けている。

同テンプレートは、主に警察機関関係者による、現場見取り図作成の効率化を目的に提供されているもの。Visioと組み合わせて使うことで、図形部品の組み合わせによる見取り図の作成が可能となる。
バージョン1.0は、主に家屋を現場とした見取り図を作成するためのものとして、警察関係者へのヒアリングをもとに2008年4月にリリースされた。2009年2月までに約500ユーザーに利用されているという。
今回リリースされたバージョン2.0では、さらなるヒアリングをベースに機能強化を行い、家屋に加え、マンション、コンビニエンスストア、商業施設などを対象とした見取り図の作成が可能になった。また、新たな図形として、商業設備向けの各種施設、左右別や男女別の靴、さまざまな形状の窓などを追加。図形数を83点(形状切り替え総数約129点)に増やしており、より多くのケースに対応できるとしている。

なお、同日Visio向けアドオンテンプレートとして「[警防・防災]現場見取図テンプレート Ver1.0」の無償ダウンロードも合わせて開始された。こちらは、主に消防や防災関係者向けのテンプレートで、建物平面図、部署図、消防活動図現況図などの作成に対応した専用図形(61点、形状総数約138点)や機能が含まれている。利用には、同じくVisio 2003以降が必要となる。