富士通は12月4日、SAPシステム向けに開発したソリューションが「SAP Adaptive Computing Compliance Test」に合格したと発表した。
SAP Adaptive Computing Compliance Testは、SAPが、ベンダーごとのテクノロジについて、SAPシステムの運用支援ソフトウェアである「SAP Adaptive Computing Controller」と組み合わせたインスタンスの操作(起動、停止、リロケート)ができるか、OSの一元管理の仕組みを有しているか、パフォーマンスに問題がないかといった点でテストを行って認定するもの。現在、全世界で9社がテストに合格しており、富士通は国内で初の合格ベンダーになるという。
今回、認定を受けたソリューションは、SAP Adaptive Computing Controllerと、富士通のサーバ可視化、自動化ソフトウェア「ServerView Resource Coordinator VE」を連携する新開発のソフトウェアモジュールによって、SAPシステム内に混在するサーバを一元管理し、SAPシステム上で活用するアプリケーションをCPU稼働率の低いサーバに割り振って利用できるようにするもの。
これにより、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」、SANストレージ「ETERNUS」との組み合わせによる、SAPシステムにおけるWindowsサーバとアプリケーションの効率的な活用が行えるとしている。
同ソリューションの販売は、2010年4月上旬に開始される予定。