特例パターン: 英語のエキスパート族
最後の特例パターンは、英語を武器にキャリアアップを考える上級者です。このパターンの人はすでに自分の勉強方法をお持ちだと思います。また、目的も明確で、翻訳や通訳、米国公認会計士などの資格を視野に入れているかもしれません。高度な英語力を必要とする場合、それぞれ専門的な英語も必要ですが、プロとしては最低でも英検1級、TOEIC 900点以上はコンスタントに取れる力が欲しいものです。
このパターンの人で少なからずいるのは、自分の英語力を過信し、英検やTOEICをばかにしているケース。まずはウォーミングアップとして、英検1級とTOEIC 900点にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。基礎力をばかにすると後になって壁にぶつかってしまいます。楽しく勉強を継続するためにも、モチベーションを低下させる壁にはなるべくぶちあたりたくないものです。
英語の試験については、いろんな意見を聞きます。「英検なんか受けても意味がない」「TOEICでハイスコアをとっても英語は話せない」「留学してなきゃネイティブ並の英語は話せない」……。でも、ちょっと待って下さい。人の言うことをうのみにする前に、まずは自分で英検やTOEICがどんなものなのか確かめてみませんか? 英検やTOEICの内容は本当にすばらしいものです。自分の目で確かめてみれば、いかにこれらの試験が英語の実力を効果的に測る道具になっているか理解できるはずです。乱暴な言い方になりますが、本を本で研究するのが面倒な方は、とにかく「まず受験してみてください」。Actionを起こさなければ、何も始まらないのですから。
Peace out,
Eric

筆者紹介
エリック松永(Eric Matsunaga)
Berklee College of Music、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科(修士)卒業。19世紀の米国二大発明家Graham Bellを起源に持つ米国最大の通信会社AT&Tにて、先進的なネットワークコンサルティングの領域を開拓。その後アクセンチュアにて、通信分野を柱に、エンターテインメントと通信を活用した新事業のコンサルティングをグローバルレベルで展開する。現在、通信業界を対象にした経営コンサルタントとして活躍中。著書に「クラウドコンピューティングの幻想」(技術評論社)がある。
イラストレーター: まつなが みか
つぶやく日本人や音楽にまつわる「人」のイラストを描く。CDジャケット、ショップ、雑誌等で活動中。エリック松永の愚妹。