SASと日立システム、製造業向けSCM分野で協業--製品連携、共同でのサポート、マーケティングを展開

ZDNet Japan Staff

2010-02-17 11:51

 SAS Institute Japanと日立システムアンドサービス(日立システム)は2月17日、製造業向けサプライチェーンマネジメント(SCM)分野において協業すると発表した。

 日立システムが提供するSCMやデマンドチェーンマネジメント(DCM)に関連するソリューションと、SASの需要予測ソリューションである「SAS Demand-Driven Forecasting (デマンド・ドリブン・フォーキャスティング)」を連携させ、3月1日から共同で販売を開始する。

 日立システムは、これまでも販売、需給、生産・調達の各計画を短期間で立案することを目的に、供給サイドにフォーカスしたSCMと需要サイドにフォーカスしたDCMに関連するソリューションとして、構想立案から業務システム構築までの一貫したサービスを提供してきた。

 また、SAS Demand Driven Forecastingは、各部門や業務プロセスにまたがる計画立案と部門間調整を支援し、製造と販売など、全社レベルの在庫最適化を実現するソリューション。各部門で部分最適化されたシステムの上位での統合、高精度な需要予測にもとづいた部門計画立案と部門間調整、計画と実績の乖離(かいり)や販売トレンドなどのモニタリングによるマーケット変化への対応など、全社レベルで在庫を最適化するための機能を提供する。 

 今回の協業により、日立システムのSCMやDCMに関連するソリューションに、SAS Demand-Driven Forecastingの予測・分析機能を連携させることで、需要予測精度および販売計画精度の向上、サプライチェーンの全体最適化を図り、製造業におけるバリューチェーン管理の高度化を支援するという。

 両社は、販売のためのマーケティング活動、コンサルティング、構築・保守サポートなどの各種サービスでも協業するほか、共同でのプロモーション、製造業に向けた営業活動を展開し、今後3年間で約10億円の販売を目標とする。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]