SAS Institute Japanと日立システムアンドサービス(日立システム)は2月17日、製造業向けサプライチェーンマネジメント(SCM)分野において協業すると発表した。
日立システムが提供するSCMやデマンドチェーンマネジメント(DCM)に関連するソリューションと、SASの需要予測ソリューションである「SAS Demand-Driven Forecasting (デマンド・ドリブン・フォーキャスティング)」を連携させ、3月1日から共同で販売を開始する。
日立システムは、これまでも販売、需給、生産・調達の各計画を短期間で立案することを目的に、供給サイドにフォーカスしたSCMと需要サイドにフォーカスしたDCMに関連するソリューションとして、構想立案から業務システム構築までの一貫したサービスを提供してきた。
また、SAS Demand Driven Forecastingは、各部門や業務プロセスにまたがる計画立案と部門間調整を支援し、製造と販売など、全社レベルの在庫最適化を実現するソリューション。各部門で部分最適化されたシステムの上位での統合、高精度な需要予測にもとづいた部門計画立案と部門間調整、計画と実績の乖離(かいり)や販売トレンドなどのモニタリングによるマーケット変化への対応など、全社レベルで在庫を最適化するための機能を提供する。
今回の協業により、日立システムのSCMやDCMに関連するソリューションに、SAS Demand-Driven Forecastingの予測・分析機能を連携させることで、需要予測精度および販売計画精度の向上、サプライチェーンの全体最適化を図り、製造業におけるバリューチェーン管理の高度化を支援するという。
両社は、販売のためのマーケティング活動、コンサルティング、構築・保守サポートなどの各種サービスでも協業するほか、共同でのプロモーション、製造業に向けた営業活動を展開し、今後3年間で約10億円の販売を目標とする。