NTTデータ先端技術は3月1日、オープンソースソフトウェア(OSS)のデータ統合ツールと「Teradata」のデータウェアハウス(DWH)システム開発で日本語データ対応や各機能の動作や性能などを検証し、今後製品化して市場投入していくことを発表した。
検証は日本テラデータと共同で行っている。Teradataとの検証を行ったのは、仏Talendが提供する「Talendデータ統合ソリューション」。全世界で700万件以上のダウンロード実績があるという。
Talendは、データ統合ツールの「Talend Open Studio」や「Talend Integration Suite」、データ品質改善ツール「Talend Data Quality」、データベース検査ツール「Talend Open Profiler」などを開発。OSSとしてGPLで公開するとともに商用版を提供している。
検証の結果、Talendデータ統合ソリューションとTeradataプラットフォームを組み合わせることで、低コストで柔軟なDWHソリューションを提供できることを確認したとしている。Talendデータ統合ソリューションとTeradataの連携に加えて、NTTデータのノウハウを集約して、企業のデータ規模や活用レベルに応じたデータ分析、意思決定支援システムのニーズに対応していく予定としている。
NTTデータ先端技術は、DWHやビジネスインテリジェンス(BI)ツールの性能向上で取り扱えるデータの種類と量は飛躍的に拡大していると説明。しかし、企業内に存在する業務データをDWHやBIに取り込むための変換プログラムを手作りで開発、管理することは、変化し続ける企業環境では困難になりつつあると同社は指摘している。
こうした課題を解決するために、データを抽出変換ロードする(ETL)ツールの活用で生産性と運用性の向上が有効とされるが、既存のETLツールは高価であり、実際に導入できるプロジェクトは限られるとNTTデータ先端技術は見ている。今回のTalendとTeradataの連携検証は、こうした問題への対応策になりうるものとしている。