NTTデータは3月23日、同社の子会社であるドイツのitelligenceを通じ、フランスに本社を置くADELANTEと資本提携したと発表した。
itelligenceが3月15日にADELANTEから株式の51%を譲り受け、NTTデータグループがADELANTEの経営権を獲得した。NTTデータグループが事実上ADELANTEを買収したことになる。株式譲渡と同時にADELANTEは、社名をitelligence Franceに変更している。
ADELANTEは2001年に設立された企業で、現在はフランスやカナダを中心とした地域でSAP関連のコンサルティングからサポート、メンテナンス、教育までを行っている。
今回の資本提携でNTTデータグループは、ADELANTEの持つ人材と顧客、SAP関連ビジネスのノウハウを獲得するとともに、itelligenceが欧米やアジアパシフィックで展開しているSAP関連ビジネスをフランスおよびカナダに拡大し、グローバル企業のサポートを強化するとしている。
なお、NTTデータは、2009年10月にもSAPビジネスを拡大する目的でオランダの2B Interactiveを買収している。