レッドハットは7月14日、企業向けポータル基盤の最新版「JBoss Enterprise Portal Platform 5.0」の提供を開始した。また、リッチウェブコンテンツ管理のためのアドオン機能として、eXo Platformが開発した「JBoss Enterprise Portal Platform Site Publisher」のプレビュー版の提供も同時に開始している。
JBoss Enterprise Portal Platform 5.0では、ダイナミックなウェブユーザーインターフェースの開発と配備に関わる時間を短縮できるようになったほか、Google Gadgetをはじめとする様々な既存フレームワーク技術を容易に利用でき、既存の開発モデルやアプリケーションの構造を変更せずポータル基盤に統合できるようになったという。これらの新機能により、ウェブアプリケーションの開発、配備、管理に関わる工数とコストを大幅に削減できるとしている。
今回のバージョンには、「JBoss Portlet Bridge 2.0」の技術が統合されており、ポートレットの開発には、JSF、Seam、RichFacesなどの各種開発フレームワーク技術を利用できる。また基盤として、「JBoss Enterprise Application Platform 5.0」の最新版を採用することで、企業ポータル基盤としてのスケーラビリティ、拡張性、信頼性を確保でき、「JBoss Cache」やエンタープライズWebサービスなどの拡張機能を最大限に利用できるとしている。
同時に技術評価用プレビュー版の提供が開始されたJBoss Enterprise Portal Platform Site Publisherでは、ウェブコンテンツの作成、配信、インライン編集、コンテンツテンプレート、コンテンツ検索などのコンテンツ作成および管理機能が提供されている。正式版リリースは、年内を予定しているという。
JBoss Enterprise Portal Platformはオープンソースソフトウェアとして提供されるため、ライセンス費用は無料。テクニカルサポート、製品アップグレード、修正プログラムをすべて含んだ費用は年額サブスクリプションとなり、費用は4CPUあたり年間273万8000円(税別)から。JBoss Enterprise Portal Site Publisherは、技術評価を目的としたプレビュー版のため製品サポートは提供されないが、JBoss Enterprise Portal Platformのサブスクリプションにより評価導入することが可能。両製品とも、レッドハットのウェブサイトよりダウンロードできる。