日本オラクルは7月29日、京阪百貨店が仮想化プラットフォーム上への情報基盤を構築するため、オラクルの仮想化プラットフォーム、データベース(DB)製品、ビジネスインテリジェンス(BI)製品、運用管理ソフトウェア製品群を採用したと発表した。
仮想化プラットフォームには、オラクルのサーバ仮想化製品「Oracle VM Server for x86」を活用。その上で、DBとして「Oracle Database 11g Release 2」、アプリケーションサーバとして「Oracle WebLogic Server」、BIに「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」を採用して、データウェアハウス(DWH)、BIシステムを構築するという。京阪百貨店では、メインフレームから刷新したオープン系の基幹系業務システムや顧客情報システムと新しいシステムを連携させていく。
京阪百貨店は、新しいDWH環境を導入することで、京阪電気鉄道を中核とした京阪グループ各社と協調体制の下、新たに構築する情報基盤で、現在約44万人が利用する京阪グループポイントカード「e-kenet(イー・ケネット)カード」の購買情報の活用を図り、より詳細な顧客の購買動向を分析するなど、グループシナジー効果の強化を目指すとしている。
オラクル製品の採用では、メインフレームから刷新した勘定系システムがOracle Databaseを採用していたこと、DBの性能・状態管理だけでなく、情報システム基盤全体の円滑な運用管理が行える点などが評価されたという。システム管理基盤としては「Oracle Enterprise Manager 11g」が採用されており、ジョブ管理に利用されるNTTデータの統合運用管理ツール「Hinemos(ヒネモス)」と連携したシステム管理を行うとしている。
同プロジェクトは、2月から構築が開始されており、9月に稼働を開始する予定という。