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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

NECと米SomaLogic、クラウドサービスを活用した新ヘルスケア事業で協業

富永恭子(ロビンソン)

2010-08-30 18:54

 NECは8月30日、ヘルスケア領域において「アプタマー技術」を活用した事業を拡大する目的で米SomaLogicへ出資し、長期にわたる戦略的な協業関係を構築することを発表した。

 アプタマーは、三次元形状に密着する構造を持つ一本鎖核酸のこと。その構造により、標的分子と特異的に結合し、高い特異性と親和性を有しており、種々の物質と特異的に結合する抗体と似た特徴を併せ持つ。さらに、化学合成により安価に製造できることや、抗体の取得が困難な毒物や低分子検出にも利用できることから、抗体をしのぐ新しい「センサー素子」として期待されているという。

 NECは今後、SomaLogicが有する技術とNECのクラウドサービス基盤をはじめとするIT技術を連携し、アプタマーを活用した「次世代血液検査サービス」を提供する。同サービスの提供にあたっては、NECのライフサイエンス研究支援システム「BIOPRISM」やNEC Laboratories America(NEC北米研究所)によって開発されたNECの次世代データ解析ツール「SVM+」等の解析技術を活用するとしている。

 また、BIOPRISMは、タンパク質や遺伝子などの研究データ管理機能や、独自の患者匿名化機能、サンプルと検査データの一元管理機能、データ解析機能、検査結果の参照機能などを持つ。SVM+は、データ解析のための機械学習技術で、専門家の知見を含む複数の情報源のナレッジの連携を可能にする。今回、タンパク質の解析のために、マイクロアレイデータの評価とともに、患者の診療記録やバイオメディカル文献からの情報検索もサポートしていくという。

 SomaLogicは、バイオマーカー探索や臨床検査の領域において、アプタマーを用いた「プロテオミクス(タンパク質解析)プラットフォーム」を開発した。バイオマーカーとは、正常な状態と比較して、病的な状態、あるいは治療反応の指標として客観的に測定、評価される数値、タンパク質、脂質や代謝産物のこと。通常は、人ないしは動物の液、体液あるいは尿中に存在し、量的な変化が測定できる分子の量や想定項目を言う。今日では、癌をはじめ特定の疾患バイオマーカーの探索競争が繰り広げられている。

 SomaLogicが開発したプロテオミクスプラットフォームは、たった1滴(約15マイクロリットル)の血液から疾患に関連するタンパク質の量を確実に測定することができるという。さらに同社は、多くの疾患において、このタンパク質のバランスが変化することを発見している。

 NECとSomaLogicは、この次世代血液検査サービスを第1弾として、製薬会社や研究機関、病院などを対象に提供し、今後個人向けヘルスケアサービスに拡大する予定だという。

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