日立情報システムズ(日立情報)は9月30日、セキュリティクラウドサービス「SHIELDeXpress(シールドエクスプレス)」のラインアップのひとつとして、パブリッククラウド、プライベートクラウドが混在するシステム環境で複数のウェブサービスに1度の認証でログイン(シングルサインオン)できる「SHIELDeXpress 認証管理サービス」の提供を開始した。
企業におけるクラウド型サービスの利用拡大により、1人の社員が社外、社内を問わず複数のウェブサービスを使い分けながら業務を進めるケースが増えているが、これに伴い、複数のIDやパスワードを管理する負担が増加しており、システム管理者も各サービスのセキュリティレベルの均一化や利用状況の把握といった課題が出てきているという。
SHIELDeXpress 認証管理サービスは、複数のウェブサービスの認証情報(ID、パスワード)を日立情報のデータセンターで一元的に管理し、データセンターが提供するポータルサイトへのアクセスによる1度の認証で社外、社内を問わず複数のウェブサービスの認証が可能なシングルサインオンを実現するもの。また、オプションでPKI認証、指静脈認証が提供されており、これらとの併用により、認証のセキュリティレベルを向上させることができるとしている。
また、ポータルサイトへのアクセスは、Windowsが使えるPCのほか、シンクライアント、スマートフォン(Android、iPhone)、iPad が利用でき、モバイル接続にも対応する。また、SaaSを提供するプロバイダーがこのサービスを認証基盤として利用することも可能という。
価格は、50ユーザーでの利用時で初期費が15万7500円より。ID、パスワード認証が1カ月あたり5250円。クライアント証明書を含むPKI認証が1カ月あたり1万8375円。指静脈認証は個別見積もりとなる。日立情報では、2011年度末までに、SHIELDeXpress全体で累計1億5000万円の売上を目指す。