NECは11月1日、ユニファイドコミュニケーション製品「UNIVERGE Business ConneCT」の国内販売を開始したと発表した。
UNIVERGE Business ConneCTは、オフィスやコンタクトセンターに求められるコミュニケーション機能を統合して提供するソフトウェア。SIPサーバやIP電話機と組み合わせることで多様なコミュニケーション機能を提供する。同製品は、プレゼンス機能やインスタントメッセージ、ボイスメールなど一般オフィスで求められる機能と、着信呼均等分配(ACD)、音声自動応答(IVR)、電話稼働状況監視/統計管理(MIS)などのコンタクトセンターに必要な機能の両方を有し、両機能を連携させて利用できる点が特長。また、必要な機能のみを利用することもできるため、スモールスタートで運用開始し、段階的に機能拡張していくことが可能だという。
同製品では、各機能共通で利用するユーザー情報データベースなどが一元管理されるため、効率的に運用や保守を行うことができる。NECの調べによれば、各機能を個別に導入する場合と比較して、導入コストを50%削減できるとしている。また、他のアプリケーションとの連携機能を豊富に用意。Microsoft Outlookとの連携による、Outlookのメール画面からの電話発信、UNIVERGE Business ConneCTで管理するユーザー情報とOutlookの電話帳の同期のほか、他のアプリケーションとの組み合わせで、より高度な電話制御やコールフロー設計などを行うことも可能という。
UNIVERGE Business ConneCTの参考価格は、15万円(税別)から。ただし、同製品をインストールするサーバ、および連携するコミュニケーションサーバ、IP電話機、工事費が別途必要となる。対応サーバは、小容量のフルIP対応コミュニケーションサーバ「UNIVERGE SV8300」、対応電話機は中小企業向けSIP対応IP電話機「UNIVERGE Aspire X」となる。
NECは今後、国内外の販売パートナーと連携して、中小企業やコンタクトセンター事業者をメインターゲットに本製品を拡販し、2012年度までに国内で累計2000システムの出荷を目指すとしている。