セールスフォース、Rubyのクラウドプラットフォームを提供するHerokuを買収

藤本京子(編集部) 2010年12月09日 07時35分

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 米Salesforce.comは12月8日(米国時間)、Rubyのクラウドプラットフォームを提供するHerokuの買収を発表した。約2億1200万ドルの現金での買収となる。

 Herokuは2007年に創業した企業。すでにHeroku上で10万5000ものアプリケーションが稼働しており、米大手家電小売店のBest Buyやスポーツ専門サイトのESPNなどもHerokuで動いているという。

 Salesforce.comのCEO、Marc Benioff氏は、次世代のクラウドコンピューティングを「Cloud 2」と呼び、Cloud 2は「ソーシャルで、モバイルで、リアルタイムなもの」と位置づけているが、「Rubyは展開も早く、多くのソーシャルアプリケーションやモバイルアプリケーションで使われている。まさにCloud 2の言語だ」としている。Rubyで書かれたアプリケーションの例としてBenioff氏は、TwitterやGroupon、オンラインビデオサービスのHuluなどを挙げ、「今回の買収により、Salesforce.comは次世代のアプリケーション開発者の基盤として位置づけられることだろう」と述べた。

 Salesforce.comは、すでにVMwareとの提携でJavaのクラウドプラットフォームとなるVMforceを提供するとしている。しかし、すべての開発者がJava開発者というわけではなく、「知っている言語を使いたい」という声があったという。そこで同社が目をつけたのがRubyというわけだ。「Herokuを買収することで、再び世の中を変えられると思った」とBenioff氏は言う。

 HerokuのCEOであるByron Sebastian氏は、「いままで顧客は、オープンで革新的なプラットフォームか、長年信頼されてきたプラットフォームかのどちらかひとつを選ぶしかなかった。しかし今回Salesforce.comとHerokuが一緒になることで、Herokuの革新性とSalesforce.comの信頼性の両方が手に入ることになる」と述べた。

 Herokuのブランド名は買収後も存続する。買収は2011年1月末までに完了する予定だ。

Dreamforce Dreamforce '10の基調講演会場で今回の買収の意義を語るSalesforce.comのBenioff氏(左)とHerokuのSebastian氏(右)

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