viは主にキーボードのみで使用するエディタで、標準モードではコマンドを入力するようになっている。テキストの編集は、コマンドを実行した結果として行われる。「挿入」コマンドを入力すると、viはよくあるテキストエディタの通常の入力モードに似たモードに入る。
わたしは普段からviを使っているが、未だにコマンドは5つか6つしか知らない。このため、Vimと呼ばれるviの「改良版」を詳しく調べ、自分のコーディング作業のニーズに合致するかどうか検討してみることにした。
Vimを試してみた4つの理由
- わたしが尊敬している多くの人が、コードエディタとしてVimを信頼している。
- わたしは、普段使っているアプリケーションが利用できない、UNIX系のシステムで時々仕事をする。システムを直接操作できるのに、自分のデスクトップに何度も戻って、makeや修正を行い、それをアップロードする作業を繰り返すのは苦痛だ。
- わたしは最近、Microsoft環境の外で活動していることが多い。例えば、わたしはようやく自分の個人的な開発をすべてTFSからMercurialに移行し、TFM VMをシャットダウンして、その分のRAMを他のもっと役に立つVMで使うようになった(今後 Kiln + FogBuz のテストをする予定だ)。
- 最近IronRubyを試してみた際にVisual Studioの使い勝手に不満が残ったこともあり、Vimの方がよい選択肢かどうか調べてみたかった。
Vimのインストール
わたしはVimのウェブサイトから、gVimのパッケージをダウンロードしてインストールした。パッケージは小さく、インストールはすぐに終わった。Visual Studioプラグインのインストールも提供されたが、インストール後もVisual Studio 2008でも2010でもこのプラグインを見ておらず、ドキュメントではこの話題についてはっきり書かれていない。(Vimは無料でオープンソースだが、作者は寄付を募っており、わたしは寄付することにした)。
Vimについて学ぶ
Vimは機能が豊富なアプリケーションだ。何冊かの解説本に値するだけのテキストエディタだと言える。Vimは多くの意味でWordPerfect 5.1を思い起こさせた。非常に強力で、キーボードで操作するエディタであり、活用するにはそれなりの時間と熱意が必要だが、それだけの価値がある。
チュートリアル(ほとんどの主要なコマンドを一通り理解できる)を通じてVimについて多くのことを学んでみると、普段からVimを使っている人たちがこれを信頼している理由が理解できた。学ぶだけの時間を取れれば、Vimは非常に強力だ。簡単な工夫で個々の語句や行、複数の語句や行に対してコマンドを適用する方法などの細かいことを理解すれば、作業を大幅にスピードアップできる。
Vimは他のエディタとはかなり異なっており、違う考え方でアプローチする必要がある。Vimのやり方を本当に自分のものにしない限り、Vimを最大限に活用することはできない。Vimは自分の活動をあらゆる面で「最適化」しようとする人向けのものであり、そうでないタイプの人は、このコードエディタを生かすことはできないだろう。