コンビニエンスストアのフランチャイズチェーンを展開するセイコーマート(札幌市)は需要予測・自動発注システムを構築する。商品在庫の最適化と発注業務の効率化を目的にした。日本オラクルが4月26日に発表した。
セイコーマートは北海道を中心に1131店舗を展開。扱う商品の原材料の生産と調達、食品製造、物流、小売りまでをグループ会社で担うサプライチェーンを独自に構築している。流通過程での品質やコストの管理を明らかにし、自らコントロールすることで、安全な商品を安価に提供しているという。
発注業務の効率化と在庫の一元管理を目的に、過去の販売データの分析に基づいた需要予測・自動発注システムの導入を決定。UNIXサーバ「SPARC T4」とストレージとして「Sun Storage 2540-M2」という基盤の上にOS「Oracle Solaris」とデータベース「Oracle Database 11g Enterprise Edition」を採用する。需要予測・自動発注システムの本稼働は6月を予定している。SPARC T4サーバの採用は今回が初になる。
システムの企画と導入は、セイコーマートの子会社で配送と商品調達業務を中核とするセイコーフレッシュフーズが担当、ハードウェアを含むシステム全体は伊藤忠テクノソリューションズ、データベースシステムの構築はシーズ・ネクストが担当する。
セイコーマートはOracle Solarisの仮想化技術「Solaris Zones」とストレージ仮想化技術「Solaris ZFS」を活用して無償でサーバの集約、高可用性、バックアップを実現できることを評価している。障害発生時やメンテナンス時に、仮想化環境をSPARC T4サーバに移動でき、データのレプリケーション機能で筐体間のバックアップ取得が用意であることも評価している。