タブレットの可能性--営業ツールとして採用する際の7つのヒント

Will Kelly (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2012-05-09 07:30

 タブレット端末は、複数の業界で営業ツールとして評判が高まっており、これが会社からタブレット端末を支給して欲しいと考えている営業チームの注意を引いている。営業チームはタブレット端末の利用者候補としては理想的だと言えるが、その際にはタブレット端末を営業生産性向上ツールとして仕立て上げる必要がある。

 企業の営業チームは通常、どのように営業先の見込みをつけ、見込み客を絞り込み、契約をまとめるかについて、標準的な手法とツールを持っている。あなたは、営業チームに合わせてタブレット端末を仕立てるために、標準的なアプローチを取るべきだ。タブレット端末は、営業が契約を結ぼうとするにあたって、彼らがオフィスに縛り付けられている場合に比べ、より迅速に活動する役に立つ可能性がある。

1.営業チーム向けの標準的なタブレット端末の構成を作る

 営業チーム向けにタブレット端末を仕立てる際には、生産性アプリと営業アプリの標準的なセットを開発することを考えるべきだ。データへのアクセスにはクラウドの利用が魅力的だが、営業チームのタブレット端末には、クライアントに重要なプレゼンテーションを行う寸前にインターネットに接続できなくなった場合に備えて、端末にデータを同期させるアプリを載せておくべきだろう。

 SAPSalesforceSage CRMSybaseなどの大手の顧客関係管理(CRM)ソフトウェア提供会社は、自社のCRMアプリケーション用の「iPad」や「Android」向けクライアントアプリを持っているため、営業チームは自分のタブレット端末に適切なアプリをダウンロードするだけで、自社のバックエンドシステムにアクセスできる可能性が高い。また、外出先で次の契約を結ぼうとしている営業チームに顧客データへの完全なアクセスを提供する、SFA(営業支援システム)やその他の連絡先管理ツールもある。

 営業プレゼンテーションについては、「PowerPoint」の代わりになるものを検討した方がいいかもしれない。例えば、クラウドベースのPowerPointの代替ツールである「SlideRocket」には、iPadとAndroid用の無料アプリがある。営業マンは、営業プレゼンテーションをSlideRocketにインポートすることができ、プレゼンテーションをクラウドからでも、タブレット端末上のローカルデータからでも再生できる。

 タブレット端末はプロフェッショナル用の営業ツールだということを念頭に置き、顧客に見られる可能性があることを考えて、プロフェッショナルに見えるホーム画面を作るべきだ。アクセスしやすいアプリグループの標準化も考えた方がよいだろう。

2.タブレットで使いやすいマーケティングコンテンツおよび営業コンテンツを作成する

 多くの企業のマーケティングコンテンツおよび営業コンテンツが、いまやウェブサイト、ブログ、マイクロサイトなどを通じてオンラインで提供されている。営業チームとマーケティングチームは共同で、企業のオンライン情報をモバイルで使いやすくして、営業チームのタブレット端末でアクセスできるようにするとともに、市場に出回っている主要なタブレット端末でも利用できるようにする必要がある。

 さらにタブレット端末で使いやすいマーケティングコンテンツには、プレゼンテーションやパンフレット、その他の営業資料も含めるべきだ。従来のマーケティング資料と営業資料をタブレット端末に移行することで、光沢のある営業パンフレットにはなかった双方向性への可能性が開ける。

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